★ 『るろうに剣心 ― ベスト・テーマ・コレクション ―』 アニメ連載第一回から京都編までのオープニング・エンディング曲を全て収録。
アニメタルが歌う、劇場版公開記念のスペシャルソングは聞かなきゃ損! とにかくカッコいいんです!
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 20 月のない村






「ここが、新月村か………」


 剣心とが足を踏み入れたそこは、まったく手入れの行き届かぬ、まるで廃村のような村だった。
 人の気配は有ると言うのに、微塵も感じられない生気。
 漂う淀んだ空気は人の思念ゆえなのか。
 この村の周囲一帯だけが、なにやら異なった空間を形成しているよう。

 そしてその中に漂う、ひどく嗅ぎなれた匂いを察する。
 まだ新しい、血の匂い………。


「私と剣心と、一体どっちが厄介ごとを呼び込む体質なんだろうね?」

「両方でござろう」


 あきれたような口調のとは打って変わって、剣心の声は押し込めた低いものだった。

 死に際を看取った男の遺言。
 それは、弟と自分たちの村を志々雄の手から救ってくれと言うもので。
 仇を討ちにいくとはやる弟の栄二を押しとめて、剣心とはこうして新月村に赴いたのだ。

 もとより志々雄に会うために京へ向かう身。
 志々雄がこの村に逗留していると聞いては、素通りする道理もないのだけれど。
 それでもこの村に漂う物々しい気配は、明らかに厄介ごとの匂いをいやと言うほど感じさせていた。


「二人もそろってればそりゃ、呼び込み放題だなあ」

「あきらめるでござるよ」


 軽口をたたくに、表情は険しいままで律儀に応える剣心。
 そんな二人の足が、村のちょうど中心に差し掛かるかというところで、不意に止められた。

 むせ返るような鉄の匂い。

 おびただしい量の血液が、地面を赤黒く染め上げている。
 その上には、風によってわずかに揺れる吊るされた二つの死体………。


「同じ、か」

「ああ………」


 少ない言葉で互いの言わんとしている事を交わした二人は、眉をひそめて目の前のそれを見やったのだけれど。


「親父ッ! おふくろぉおッ!」

「―――っ!!」


 この村の奇妙なほどの静寂を打ち破り、喉が裂けんばかりに響き渡ったその叫びは、剣心たちだけではなく、招かれざるものたちの耳にまでしっかりと届いていた。
 間髪おかずに黒装束の覆面男たちが集まってくる。
 その数は三十人を少し超える程度か。

 操と共に森に残してきたはずの栄二がこの場にいたことに驚き振り返った二人だったが、すぐさま意識は自分たちの背後を固める男たちへと向けられる。
 は斜に構えた状態で腰の刀に手をかけた。
 キンと微かな音をさせて鯉口を切る。


「…………、下がっているでござる」


 けれど、背を向けたまま身じろぎしない剣心は、言葉だけでそうを制止した。
 真剣を使う自分が相手を殺してしまうことを懸念しているのかと、はいささかその思考にあきれたのだけれど、横目に見た剣心の背中とその発する声が、珍しく怒りの激情をありありと滲み出させていたものだから。
 やれやれとため息をついて、は一歩足を引く。


「尖角さまの命により、他所者には死あるのみ! 覚悟!!」

「―――覚悟するのは、お前たちだ」


 わずか一瞬。
 その一瞬で何が起こったのか、吹き飛ばされた本人にはわからなかったに違いない。
 えらそうに先頭で指揮をとっていた男の体が、後方の部下たちに叩き付けられる。
 驚愕に目を見開けば、いつの間に抜いたのかさえわからない逆刃の刀が閃いていて。


「普段なら怪我をしたくない者はさがれと言うところだが、今この場ではそうはいかん……」


 完全に座った剣心の両の目は、ぎらぎらと激しい怒りに滾っていた。
 はたして、これから死にはしないまでも間違いなく境ぐらいはさ迷うだろう彼らに、剣心の逆鱗に触れてしまったことを後悔するだけの暇があるのかどうか。

 はそう考えるけれど、そのすぐ後に自分で否定の言葉を入れる。


「一人残らず、叩き伏せる!!」


 吼えた剣心の声を聞いて。
 多分、自分の出る幕はこれっぽっちもないだろうと刀から手を離した。

 これほど怒りをあらわにする剣心も珍しい。
 いや、そういえば昔は意外に短気だったなと、呑気な思考をめぐらすだったのだけれど。

 操と栄二の元へ行こうと振り返ったその視界に飛び込んできた光景を目にした途端、弾かれるようにその場を駆け出した。
 一瞬で距離を詰め、刀に手を滑らせる。
 操と栄二に凶器を振り下ろそうとしていた黒覆面の男には、突然目の前に現れたように見えただろう。

 驚きに目を見開く暇もなく。
 少しも勢いを緩めずに踏み込んだの抜き放った真剣は、何の抵抗も見せずに一度だけ閃いて、その場に赤い血花を飛び散らせた。


「………っ、………」


 呆然とする操を横目に刀を納める。
 怒涛の抜刀術は、剣心に勝るとも劣らない鋭さで。
 黒覆面の男の首を、その身体からいとも簡単に切り離してしまった。


「見物もいいが、背後には気をつけないと。ざっくりやられても文句は言えないよ」


 こいつみたいにね、と指し示すのは血溜まりに沈む首なしの男。
 彼は別に背後を取られたわけでもなければ、不意打ちをかまされたわけでもない。
 名乗りこそあげなかったものの、正面から堂々と突っ込んできたに、問答無用で切り伏せられたのだ。

 しかし、一滴の返り血も浴びることなく、あっけらかんとうそぶくは、たったいま人を一人殺したのだとは思えないほどに自然で。
 操も栄二も、呆然としたまま言葉が出ない。


「…………」


 その時ふと、の視線が背後へと流される。


「―――おい」


 それとほぼ同時に、茂みの向こうからなんとも不機嫌な声が聞こえてきて。
 はことさらゆっくりと、そちらを振り返って見せた。
 現れた長身の警官服に身を包んだ男を見やって。


「てっきり京都へ向かっているとばかり思っていたら………。貴様らこんな所で何、油売ってやがる」


 見たくもないかつての宿敵に、これ見よがしな笑みを浮かべて言ってやる。


「無能な警察のとばっちりを喰ってるだけさ」


 刀を抜いてもいないのに。
 異常なほどに剣呑な空気がその場を占めたことは言うまでもない。

 しばらく睨みあった後、先に口を開いたのは斎藤のほうだった。


「ふん。尻拭いはお互い様だろう。貴様らが出発前にぐずぐずともめたせいで、こっちは下らん喧嘩を売られたんだ」

「は?」


 意味がわからない斎藤の言葉に、は目をぱちくりさせる。
 それに斎藤は鼻で笑って。


「お前、神谷の娘に喧嘩を売ったそうだな。あの鳥頭が言ってやがったぜ。俺が貴様に何か吹き込んだんだろうと言いがかりをつけてきやがった」


 鳥頭と言われて瞬時に左之助の顔が浮かんだ。
 ましてや、この男に喧嘩を売るなどという向こう見ずなことができる怖いもの知らずは彼ぐらいだろう。


「左之助と話したのか」


 意外そうに問い掛ければ、心の底から迷惑そうな顔をして。


「これ以上首を突っ込まれちゃ迷惑だったんでな。だが、打たれ強い阿呆は手におえん」


 斎藤のその口ぶりで、少なくとも左之助はこのままおとなしく東京にいるなどと言うことはないだろうと察しがついた。
 おそらくはその直情径行で是が非でも京都へ来るに違いない。
 斎藤とどんなやり取りがあったかは知らないが、間違いなく斎藤の不遜極まりない物言いと態度に怒り狂っているだろうその様が鮮明に思い浮かべられて、は微かに苦笑を浮かべる。


「別に、喧嘩を売った覚えはないさ………。そうだな、賭け、はしたけどね。分は五分五分ってところかな」


 左之助の様子を聞く限りでは、どうやら悪い賭けではなかったらしいけれど。


「ふん。先読みの得意な貴様にしては、ずいぶんと分の悪いことだ」

「先読みが得意なのは剣心の飛天御剣流で、私は………」

「ちょっとあんたたち、なに呑気にくっちゃべってんのよ! 緋村に加勢しなくていいの!?」


 突然の襲撃やらの意外な強さやら、柄の悪い警官の登場やらで、すっかり頭の追いついていない操だったが、今のこの状況で非常識極まりないほどに落ち着き払った二人を前に、ようやく思考を回復させたようだ。
 するともなしに言葉を交わしていたと斎藤は、横合いから割り込んできた操を見下ろす。


「なんだ、このイタチ娘は」

「だれがイタチ娘だッ!!」


 斎藤の暴言に怒りをあらわにする操。
 はそれをまあまあと押しとめて、怒るだけ無駄だと冷静に諭した。


「昔からこいつはこういう男なんだよ。それより………」

「そうだ、緋村!」


 の視線につられてばっと背後を振り返った操は、飛び込んできた光景に再び言葉を失う。
 多勢に無勢で、まだ大乱闘真っ最中なはずのその場所に。


「―――加勢なんて必要ないよ。ほら、もう終わってる」


 ただ一人佇んでいたのは、一振りの抜き身を手にした小柄な剣客の後ろ姿だった。
 赤い髪が、ゆっくりとこちらを振り返って。


「………斎藤、なぜお前がここに」


 いるはずのない人影を見止めて、開口一番にそう言った。
 三十人はくだらない数の人間を相手にしながら、息一つ乱れていない剣心に操は驚きを隠せない。
 ただの一般人が相手だったとしても、それだけの数を叩きのめせば疲労も見えようものだろうに。
 しかし操のそんな様子などどこ吹く風で、斎藤は剣心に向かって鷹揚に仕事だと言ってのけた。

 その話を聞くところによると、この村に忍び込ませていた斎藤の部下が志々雄逗留の情報をつかみ、連絡を受けた討伐隊がこちらに向かっている途中だったらしい。しかし運悪く密偵であることがばれたのか、その部下は行方知れず。そしてどうやらその密偵と言うのは、つい先ほど剣心たちが見取った、栄二の兄であったようだ。
 正体がばれ、せめて家族だけでも守ろうとしたのだろう。

 黙したまま何も語らない栄二は、吊るされた両親の遺体の前で立ち尽くしている。


「早く降ろして、弔ってやろう」


 剣心の言葉に、操も賛同の意を示したのだけれど。
 それは厳しい制止の声に遮られてしまった。
 声のした方を振り返ってみれば、いつの間に揃っていたのか、この村の男たちがこちらを睨んでいて。


「それを降ろしちゃあならん!」


 村長かと思われる老人は、しわがれた声でそう言った。

 勝手なことをして尖角の怒りに触れればどうなるか。
 刃向かいさえしなければ生きていられるのだと。

 語る人々の瞳は皆一様に濁り、どんな光も映してはおらず。

 死んではいない。
 けれど生きてもいない。

 正常だとは到底思えない言い分も、彼らの口からは当然のことのように吐き出される。


 それが志々雄の目指す日本。

 志々雄の支配下に置かれた日本の、あるべき姿。


「ただ生きるだけなら家畜同然。誇りも尊厳も必要ないからな」

「何とでも言え………余所者に何がわかる………」

「……………」


 斎藤の暴言に恨めしげな呟きがそこここから漏れる。
 それを耳にしながらはおもむろに両親のそばで佇んでいる栄二へと近寄り、そして………。


「よいしょ」


 間の抜けた掛け声と共に、無造作に抜いた刀を一閃させた。
 遺体を吊るしていた綱が音を立てて切れる。
 落ちてきた栄二の両親を、上手く地面に寝かせて。


「栄二、顔は上げておけ。道を見失うぞ」


 人殺しと罵る声もどこ吹く風で、は俯く栄二の横を通り過ぎざま、その頭を一つ叩いた。
 尚も続く罵りは、やたら鋭い剣心の一睨みでなりを潜める。
 ぞろぞろとその場を去っていく村人たちを見送り、は事も無げにそれでと呟いた。


「政府が見捨てた村はこれでいくつ目だ?」


 のその問いに驚いたのは、問われた斎藤ではなく。


「え、それって、他にもこんな村があるってこと!?」


 驚きと憤慨の入り混じった声音で操が叫んだ。
 斎藤はそれに、煩わしげに鼻をならして。


「既に十の村が志々雄の領地となっている。警察は既に村の奪回からは手を引いた」


 斎藤は、警察がだめなら軍隊を使えと言う操に阿呆と一言告げて、剣心とを見やる。


「仮に軍隊が使えたとしても、まず上の連中が承知しないさ。どいつもこいつも大久保卿の二の舞を恐れている」


 軍を動員して村を奪還したとして、その後に待っているのは『暗殺』という名の報復。
 それがいかに防ぎ難く、恐ろしいものなのか。


「―――お前らならわかるだろう」

「…………」

「…………」


 誰よりも承知しているはずだと。
 暗殺する側であった者ならば、誰よりも。

 そう言外に語る斎藤を、は剣心に気づかれぬよう睨み据えた。
 視線が合えば、斎藤はにやりと口角を吊り上げて。

 それは間違いなく、斎藤が知るはずのないことを知っているという証。

 剣心でさえ知らぬものをなぜこの男がと思ったが、相手の職業が警視庁密偵であることを思い出して納得した。
 元新撰組という立場からして、政府の内情に詳しくても不思議ではない。
 ましてや密偵ともなれば、その立場はおそらく特殊なもので。
 彼がのことについて知る機会は、いくらでもあったのだろう。

 しかしは眼光をより強めることで斎藤を牽制する。

 余計なことを口にするのは許さないと。

 斎藤はそれに気づきながら、ふいと視線をそらす。


「志々雄の館の場所はわれている。京都より早まったが行くか」


 剣呑な斎藤の言葉にと剣心はわずかに目配せすると、静かに了承の意を口にした。





2005/10/09 up

斎藤さんは好きです。
ひねくれてるのにかっこいい。
ていうか、ひねくれてるからかっこいい。
性格はどうかと思うけど、生き様は間違いなく男前。


――― 勝手にうんちく じゅうがつここのか ―――

  ★ 評価は五段階 ★

New!るろうに剣心 ― ベスト・テーマ・コレクション ―  ★★★★★
   るろうに剣心アニメ版の初代オープニング「そばかす」から、京都編のエンディング「1/3の純情な感情」までを
   すべて収録。
   しかも、劇場版のエンディング「永遠の未来」と、劇場版公開記念につくられた「宿敵見参!」と「The十本刀」(笑)
   が収められているこのCD!
   かなりいいんですよ〜。
   るろ剣のCDは何枚か持ってますけど、一番良いのはこれですかねぇ。
   なんというか、余分なものは一切はぶいてって感じです。
   歴代オープニング、エンディングのなかで一番気に入っているのは、剣心の声を演じられた涼風真世さんが歌う
   「涙は知っている」。
   さすが元宝塚歌劇団トップの涼風さんです。上手いんですよね、歌が。
   もちろん他の曲も良いですよ。ああ、この曲覚えてる〜、と、当時流れていた映像なんかも思い出したりして。
   で・す・が!
   私が何よりオススメしたいのは、劇場公開記念の「宿敵見参!」「The十本刀」なんです!
   アニメタルが歌うこの二曲。そのタイトルどおり、京都編以前の剣心の敵キャラ(鵜堂靭衛とか)と十本刀のテーマ
   ソングです。
   一人ひとりの心の内を歌詞にしてるんですが、とにかくこれが胸にくる!
   そのキャラが背負うモノを、とても短い歌詞の中にぎゅっと凝縮しているんですよね。
   歌っているのは声優さんじゃないんですけど、とにかくその一つ一つにキャラの全てが詰まってるといっても過言
   じゃありません。
   もちろん、四乃森蒼紫や斎藤一のテーマソングもありますよ。
   曲調がヘビーメタル調なので最初の頃は抵抗があったんですけど、何回か聞いているうちにこれが一番のお気に
   入りになりました。
   皆さんもぜひ、聞いてみてください。


剣心華伝 ― 全史るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 ―  ★★★★★
   五年にわたる連載の、ぶっちゃけ話や裏話が満載のこの一冊。
   原作者である和月伸宏氏の事細かなインタビューを中心に、描かれなかったエピソードの話や、全二十八巻の詳
   しいストーリー、表紙イラスト。とにかく様々な裏情報が収録されています。
   和月氏のインタビューの中には、この頃にはまだ決まっていなかった次回作に関するコメントも含まれているとか。
   好きな人は注目ですね。
   今更という感じもしますが、連載が終わって随分経った今だからこそ、逆に新鮮に感じるのではないでしょうか。
   「ああ、そういえばこんなこともあったなぁ」 なんて感傷に浸ってみたりするのもオツかも。(笑)
   そして何より私の心を掴んで離さないのは、るろ剣本編では語られなかった、キャラクターたちの その後 が収録
   されてるということ。
   剣心と薫の子供については、最終巻で和月氏が語っていらっしゃいましたよね。
   ところがこれには、他のキャラたちの後日談が、オールカラーで収録されています。
   五年後のエピソードで、左之助や恵はもちろん、斎藤や操に至るまで描かれていて、これはもう必見!
   コミックス二十八冊に加えて、これを持っていればもう完璧?
   夢を書くときに役立ちそうですよね………。


剣心秘伝 ― 原典・るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 ―  ★★★★☆
   こちらは京都編までの事細かなストーリーや情報が収録されている一冊。
   範囲が限定されている分、こちらの方がデータがより詳しいものになっていますね。
   たとえば、京都編に出てくるキャラたちのプロフィールとか、それまでの戦歴とか。
   ていうか、これこそ私が今求めているものでは………?
   とにかく情報が詳しいのが売り。
   上の『剣心華伝』が、るろ剣という作品の流れに着目する歴史書ならば、こちらの『剣心秘伝』は特定の時代に的を
   絞った専門書?
   この二冊をそろえた暁には、マスターと名乗っていいですか?(笑)
   カラーページも豊富で、京都編がお気に入りの人はぜひとも手に入れておきたい一品。
   でもやっぱり時代が区切られていると言うことで、謙虚に星は四つ。
   内容は五つ星なんですけどねぇ。


幕末恋華・新撰組 PS2  ★★★★☆
   トップページでも紹介している、『うるるんクエスト 恋遊記』と同じ3Dの作品。
   本格派歴史系恋愛アドベンチャーですね。
   史実に沿った事件が起こる中で、女性隊士として新撰組に所属することになった主人公。
   時代の荒波に翻弄されながらも、刀を取り、懸命に戦い生き抜いていくのです。
   まさしくゲーム版ドリームですな。
   なにぶん新撰組ですから、どうやったって悲恋になるだろうってキャラはいますが、訪れたEDに感動することは請
   け合いです。
   絵柄も綺麗ですし、声優陣も豪華なメンバーが揃っているので満足できると思いますよ?(しかもフルボイス)
   ただ、D3という会社の方針として、『安価で攻略も簡単なものを』という目標? 理念? の元に製作された物です
   から、攻略は簡単です。
   人によっては物足りなさを感じてしまうかも?
   そういった点では初心者向きですかねぇ。
   ですが、近藤勇や沖田宗司、土方歳三などと、時代に全てを捧げて一心に生き、けれどもその一方で、どうするこ
   ともできずに湧き上がる暖かな思い。
   これはかなり胸にきます。
   現代に生きる私たちには予想できない、様々な人間模様が用意されているかも。
   個人的にはおすすめですが、やはり攻略の難易度が低いことを踏まえて、星は四つ。