★ シリーズ第6作『ハリーポッターと謎のプリンス』日本語版ついに発売!!
          とうとう六年生になったハリー。恋の行方は? プリンスの正体は? ハリーたちのたどり着く先を見届けるのはあなた! ★







 20 クリスマス






 朝目覚めると。


「………………」


 足元に包みが三つ、鎮座していた。

 クリスマスの朝。

 周囲には、自分以外に気配はない。
 ルームメイトたちはみんな実家に帰っていて。

 空のベッドばかりが並ぶ閑散とした部屋で一人、むくりと起き上がる。


「………………」


 は、ベッドの上の足元に置かれたそれらを、じっと見つめて―――。



 おもむろに、着替えを手に取った。

 吐く息は白く、寝巻きを脱げば空気に触れた素肌に鳥肌が立つ。
 いつもならまだ他のベッドから聞こえてくるはずのハーマイオニーたちの寝息も聞こえない。

 スプリングの良くきいたベッドを軋ませて床に下りたは、そのまま制服のローブを纏って身なりを整えた。
 今は休暇中だから、わざわざ制服でいる必要もないのだけれど、の持っている服の中ではこれが一番暖かい。
 若干乱れた髪を櫛でとかして。


「……………」


 そしてそのまま、スタスタと部屋を出て行った。

 ベッドの上の包みは置いたまま。

 ただの一度も手をつけることなく。


 のモットーは『得体の知れないものには関わらない』だった。


 たとえそれが、自分のベッドの上に鎮座ましましていたのだとしても。
 身に覚えのないものには、近づかない、触らない、関わらない。
 なにが起こるかわからないこの世の中、自分の身は自分で守らなければならないのだと固く信じている。

 その結果。

 ホグワーツからの入学許可証をゴミ箱へ捨て去り、自分あてのクリスマスプレゼントを無視するという、なんとも豪快な行動にたどり着くのだ。


 さて、今日は何をしようかと。
 談話室へ繋がる寮の階段を下りながらは思う。
 とはいっても、ほとんどの時間をハリーやウィーズリー兄弟たちと過ごしているために、が考えた予定など一度も上手くいったためしはない。
 フレッドとジョージを中心にして、が一人ふらりと出て行こうとすると、寄ってたかって引きとめ、巻き込んでしまうのだ。
 自身も特にこれといった強い目的があるわけでもないので、その状況に甘んじているのだけれど。


「あ、おはよう、!」

「…………おはよう、ハリー、ロン」


 談話室に下りた途端大きな声で挨拶されて、は僅かに眉を上げた。
 いつもなら、やたらと朝の早いが一番乗りなのだけれど。
 なぜか今日は、ハリーとロンが二人して既に起き出している。
 しかしよく見ると、二人ともまだ寝巻き姿だった。
 起きてきたばかりなのだろうか。だがそれにしては、随分とハイテンションだ。


、君、いつもこんなに早起きなの? よく昼間ねむたくならないね」


 ガウンを羽織り、綺麗なラッピングの包みを抱えているロンが言う。
 その足元には、大きさは違えど同じような包みが積み重なっていた。
 その隣のハリーも同じような状態で、数は少ないが大小の箱を前に輝かんばかりの笑顔を浮かべている。


、もうプレゼントは開けた? 一緒に見ない?」


 その声すらも弾むようで。
 しかしは、僅かに小首をかしげた。


「プレゼント?」


 精一杯の疑問を表現する。
 なんのことだろう、と。
 しかしハリーとロンは、のその反応に目をぱちくりさせた。


「今日はクリスマスだろう? だから僕もロンも、プレゼントを部屋から持っておりて………」


 ひとり部屋となっているを交えて、三人で見ようと思ったのだ。
 が先に開けていてもかまわない。
 互いにもらったプレゼントを見せ合って、きっと彼女はいつものように無表情なままだろうけど、それでも三人で賑やかに盛り上がれたらどんなに楽しいだろうかと。
 そう思って、はやる気持ちを抑えつつ、こうして談話室にプレゼントを運んだのだが。


「もしかして………もらってない?」


 ハリーはの顔を窺う。
 生まれて初めてもらったプレゼントにひどく興奮してすっかり失念していたけれど、プレゼントをもらうあてがないのはなにも自分だけではなかった。も同じではないか。

 その事に気づいたハリーは一瞬どきりとしたが、隣のロンがすぐさま口をはさんだ。
 そんなはずはないと言って。


「だって僕、ママにハリーの話をした時、のことも言っておいたんだ」


 ロンの言うとおり、ハリーの手元にはウィーズリー夫人によるクリスマスプレゼントの包みが届けられていた。
 それにハーマイオニーからのプレゼントもあって、まさか彼女がの分を忘れるなんてそんなこと、天地がひっくり返ってもあり得るはずがない。たとえ万が一、自分たちの分は忘れることがあったとしても。


、まさかとは思うけど君、プレゼントに気づかなかったなんてことは………」


 ロンは、おそるおそるといった様子でを窺い見た。
 クリスマスプレゼントを見逃すなんて、ふつうに考えてありえることではない。
 プレゼントのことを抜きにしたって、今日はクリスマス。子供たちにとって、考えるだけでもウキウキしそうなイベントが盛りだくさんなのだ。
 いくらでも、さすがにそこまで特異ではあるまい。

 一種願望にも近い思いを抱いたロンだったが、はしばらく考える素振りを見せた後、おもむろに、ああ、と呟いた。
 どうやら思い当たる節があったらしい。


「ベッドの上に置いてあったあの荷物」

「荷物って………開けてないの?」


 賑やかなラッピングがほどこされているだろうプレゼントたちをつかまえて 『荷物』 と称したに、ロンは軽い眩暈を覚えながら改めて問い直す。
 するとは、案の定こくりと頷いた。


「身におぼえのないものには触らないことにしてるから」


 さらりと言ってのけるに、ロンは開いた口がふさがらない。
 確かに、身におぼえはないだろうけども。
 クリスマスプレゼントは、そんなサプライズも楽しみの内の一つなのに………。

 ロンは激しくそう思ったが、口に出すことはやめた。
 その気力がなかったと言ってもいい。
 この不可解な友人は付き合えば付き合うほどに、ますます謎が深まってゆく。

 微妙な疲労感をおぼえたロンが、プレゼントを抱えたままその赤毛を若干うなだれさせた時。


「「―――メリークリスマス!」」


 きれいな二重唱が、三人の頭上から落ちてきた。
 ハリーとロンはその声に視線を上げ、は振り返る。
 するとそこにいたのは、ロンと同じ燃えるような赤毛をした双子で。

 挨拶と共にぴしりとポーズを決めた二人は、半分飛び降りるようなスピードで階段を駆け下りてきた。


「おや、みんなまだプレゼントをあけてないのかい?」

「それはいけない。ささ、どーんと披露してくれたまえ!」


 それぞれ胸にイニシャルを入れた暖かそうなセーターを着込んだ双子は、いつにも増してハイテンションだった。
 毎日がお祭り騒ぎのような二人も、クリスマスは特別らしい。
 しかしそんな兄たちに向かって、ロンはすっかり落ち着いた様子で溜め息をついた。


の分はまだ部屋に置いたままなんだ。身に覚えがないからって、触りもしなかったらしくてさ」


 それを聞くや否や、フレッドとジョージは顔を見合わせ、制服のローブを着込んでいるに視線を落とす。


「なんと」

「本当か、?」


 背の高い二人を見上げながら、はこくりと頷いてみせる。
 すると双子は再び顔を合わせ、おもむろに口角を上げた。
 それは何かを企んでいる時の顔で。
 こんな時の二人には、言葉を交わす必要性はないらしい。
 それに気づいたハリーがはっとするけれど、双子の方がはやかった。


「よーし、これはすぐさま取りに行かねば!」

「そうとも、大事なプレゼントが家出してしまっては一大事!」


 言うが早いか、驚くべき素早さでの両脇に立ったフレッドとジョージ。
 そしてその動きをただ見ていたの腕を取ると互いの片腕を組み合い、そのままひょいと肩の上に担ぎ上げてしまった。


「―――っ」

「あっ!」

「なにするんだよ、二人とも!」


 ハリーとロンは双子の唐突な行動に非難の声を上げる。
 当のは、前触れなく急上昇した視界に目を見開いて。
 いつもとは違う高さで見る談話室の景色が少し新鮮だった。
 ほうきに乗った時にはもっと高い場所を飛び回るが、人間による独特の不安定さに、思わず差し伸べられた双子の手を握る。


「もちろん、姫君をお手伝いもうしあげるのさ」

「まさかこの長い旅路を、姫君お一人きりで行かせるわけにはいかないだろう?」


 赤毛の双子は、芝居がかった身振りでそう言って見せた。
 もっとも、肩の上にを乗せているので、そう大袈裟な動きは出来ないけれど。
 二人の肩の上で若干戸惑っているような雰囲気をしている
 しかしフレッドとジョージはまったく気づかぬふりをして、を乗せている互いの肩を密着させたまま、器用にくるりと方向転換して見せた。


の部屋は何階だ?」

「案内してくれよ。僕ら女子寮に行くのは初めてなんだ」


 いくら同じ寮生とはいえ、異性の部屋へ立ち入ることは禁止されているのだから当たり前だ。
 もちろんそれは休暇中も同じなのだが、二人は人の極端に少ないこの時期に、普段はとても出来ないことをやらかすつもりらしい。
 嬉々とした表情で階段へ向かう。


「私、ひとりでも平気―――」

「心配は無用だとも! なあ、ジョージ」

「ああ、フレッド」


 神業的な足並みで階段を上っていく二人は、の言葉にもひるまない。
 むしろ、この二人をひるませることなど、何者にも出来ないのではないだろうかとが考えたその時。
 ちょうど下の騒ぎを聞きつけたパーシーが、ひょいと男子寮の方から現れた。


「いったいなんの騒ぎ―――っおい、二人とも! どこへ行くんだ!?」


 監督生である彼は、すぐ下の弟二人の行動を見逃しはしなかった。
 の小さな身体を肩に乗せ、女子寮の方へと向かう弟二人。
 その背中に厳しい声が飛ぶ。


のプレゼントを取りに行くだけさ」

「いたずらを仕掛けたりなんかしないから安心したまえ、監督生どの」


 しかし二人には馬の耳に念仏。まったく悪びれる様子もない。


「そういう事を言ってるんじゃ―――!!」


 パーシーが引き止める前に、二人はさっさと女子寮の階段を上ってしまった。
 やはりの思ったとおり、双子の兄であり監督生であるパーシーにも、二人をひるませることはできなかったのだ。



 それから程なくして。

 ベッドの上のプレゼントを手にしたが、双子と共にハリーたちの所に戻ってきた。
 クリスマス用にラッピングされた箱は全部で三つ。
 どれも大きさはまちまちだ。


「監督生のP!」

「パーシー、着ろよ!」


 双子のフレッドとジョージは嫌がるパーシーを捕まえて、ウィーズリー家の特製セーターを無理やり着せようと大騒ぎしている。
 ハリーとロン、そしては、暖炉の前に座り込んでそれぞれのプレゼントを開けにかかった。
 茶色い分厚い包み紙を手に取ったは、くるくると表面を回してみる。するとそこには、豪快な文字でハグリッドの署名が。


「ハグリッドから? 僕にも届いてたんだ。横笛だった。はなにをもらったの?」


 隣からハリーが顔を覗かせる。
 輝かんばかりの笑みにせかされて、はそっと包みを解いた。


「…………腕輪?」


 きれいな円形に整えられた木の輪っかは、丁寧にやすりをかけられていてすべすべしている。表面にはシンプルな飾り細工がほどこされていた。
 あの大きなハグリッドの無骨な手から生み出されたにしては繊細なつくりで、しかし手作りの持つなんともいえない温かみが漂う一品だ。
 せっかくだからつけてみなよとハリーに促され、はそれを左手に通した。

 次の包みはハーマイオニーからで、淡いピンク色の包装紙に雪の結晶をあしらったブルーのリボンという、なんともかわいらしいラッピングがされてあった。


「ハーマイオニーの奴、僕らとの扱いがずいぶん違うよな」


 そうぼやいたロンのハーマイオニーからのプレゼントは、目の覚めるようなスカイブルーの包装紙に包まれただけの、シンプルな四角い箱だった。リボンもシールも貼っていない。
 そしてそれとまったく同じ様相のものがハリーの手の中にもおさまっていて。


「ああ、もうこれは、ハーマイオニーのに対する愛だよね……」


 ハリーが若干遠い目をして言う。
 幸いにも、ハリーとロンのプレゼントの中身はちゃんと別々の物がはいっていたらしい。

 ハーマイオニーの愛は、おおむね八対二の割合でに注がれているが、決してハリーとロンをないがしろにしているわけではない。
 ただほんの少しばかり偏っているだけだ。

 が丁寧に包装をあけると、中に入っていたのは色とりどりのキャンディと―――そして新品の羊皮紙二巻きだった。


「クリスマスまで勉強しろってことかい? ハーマイオニー、よっぽどが筆記テストを落としたことがショックだったんだなぁ」


 キャンディーに埋もれるようにして詰め込まれている羊皮紙を、ロンはしみじみと見やる。

 クリスマス休暇直前に発覚したの意外な弱点に最もショックを受けたのは、誰あろうハーマイオニーその人だった。
 同じマグル出身で、ちょっと非常識なほどの魔術の才能を見せていた彼女のことを、一時期はライバル視していた事もあったけれど。
 すっかり打ち解けて仲良くなった今となっては、彼女のその才能を全面的に認め、むしろ人間として若干問題のうかがえる彼女自身を、まるで保護者のように世話を焼くほどで。

 そのが筆記テストで追試を受けたという事実を知った時のハーマイオニーは、まるで雷にでも打たれたかのようだった。
 そしてこのまま放ってはおけないと、クリスマス休暇の帰宅も取りやめると言い出す彼女を、ハリー、ロン、の三人でようやくなだめ、列車に乗せた記憶はまだ新しい。


「でも、ちょうど良かった。羊皮紙、もうすぐなくなりそうだったから」


 キャンディに満たされた箱を膝に抱いて、が頷く。
 いくらお金が足りないからといって、学校へ行くのに筆記用具がなければ話にならないと、入学前のダイアゴン横丁で羽ペンや羊皮紙の類いは惜しまずに購入していた。
 しかしどうやらそれは十分ではなかったようで、クリスマス休暇に入る少し前あたりから節約して使うようにしていたのだ。
 もちろん、よく一緒に行動していたハーマイオニーはそれに気づいていただろう。

 ロンが言う理由もあながちはずれてはいないかもしれないが、もしかしたら気を使ってくれたのかもしれない。


「最後の包みは?」

「ロンのお母さんからだわ」


 一抱えほどもある大きさのプレゼントは、ふわふわと弾力があった。
 丁寧に包まれたそれを解き、膝の上に広げる。
 中から出てきたのは、クリーム色の豊かな毛糸で編まれた厚いセーター。


「………あったかそう」

「ぼくのはエメラルドグリーンだったんだ。ロンは栗色」


 その言葉に顔を上げてみれば、ハリーもロンも同じ形のセーターを身につけている。
 も二人に倣い、そのクリーム色のセーターを頭から被った。
 ふかふかとあたたかな感触に首をすくめる。

 なんだか不思議な感覚だった。
 この時期は、いつもこんなに暖かかっただろうか?

 は身につけたセーターを見下ろしながら内心で首を傾げたが、しかしその思考はロンの歓声によって遮られた。
 何事かと目を向ければ、ロンがハリーの手元を覗き込んでいて。


「ぼく、これ知ってる………とっても貴重で、すごく珍しいものだよ………」


 目を丸くしているロンに、もハリーの手の中にあるものをみてみると、そこにはなんとも不思議な色合いの大きな布が。


「透明マントだよ、これ………」


 差出人の名前のないプレゼントを見下ろして、ハリーもまた目を丸くしたのだった。







2006/08/26 up

淡白娘な我が家のヒロイン。
クリスマスプレゼントもスルーです。
いっそ気持ちがいいほどだと思っていただければ幸い。


――― 勝手にうんちく はちがつにじゅうろく ―――

★ 評価は五段階 ★

New!ハリーポッターと謎のプリンス 日本語版  ★★★★★
     待ちに待ったハリー・ポッターシリーズの第六作目の日本語版!
     ついに発売です!(ドンドンパフー)
     原書に挑戦されている方も多々いらっしゃるようで、Web上では
     六巻の話題がまことしやかに交わされておりました。
     英語の出来ない人間にはまさに生き地獄!(←大袈裟)
     ああ、ですがしかし!
     ついにきたのですよ、皆さん! 来るべき日が!(笑)
     ここでは多くは語れません。
     ていうか、語る必要もないでしょう。(そしてネタもない)
     書店で入手できなかった方も、ここからハリーへの道が開けます!


New!DVD ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版  ★★★★☆
     ハリポタ映画の第四弾、『炎のゴブレット』です。
     映画館で観られた方も多いのではないでしょうか?
     もしかしたら、

     「いいえ、私は映画のあのダイジェスト版のような展開の速さが許せなくってよッ! ええ、許すものですか!」

     …………と、いうような、どこぞの私の友人のごとく、原作派な方もいらっしゃるかもしれませんね。
     確かに映画の方は時間の制限もあり、多くの部分がズッパリバッサリ切り捨てられています。
     ああ、特にシリウスのあの扱いは………。
     いえ、確かに、今回彼はそれほど重要ではないのですが、それでも、ねぇ?
     などと愚痴っている場合ではありません。
     かくいう私はしっかり映画館で観てきました。 本当は吹き替え版が観たかったんですけど、
     あいにくその日の吹き替え版のチケットは完売で……。
     普段はあまり見ない、字幕で観賞です。
     見所は、相変わらず迫力満点のアクションシーンももちろんですが、やっぱり一番の管理人的オススメは
     エマ・ワトソン演じるハーマイオニーのドレスアップ姿!
     これに限りますとも!
     もう、すっごいきれい。とってもきれい。溜め息出るほどきれい。
     正直なところ、今回初登場となるチョウ・チャンは、ビジュアル的にちょっと期待はずれ。
     ハリーの気を一瞬で惹きつけるにしては、どうも色気が足りないような気がします。
     そこをいくと、ハーマイオニーの成長ぶりにはもう仰天もの。 淡い色の美しいドレスが、
     彼女の魅力を十分に引き出してくれています。アップにした髪も素敵。
     もうほんと、『グッジョブ、スタイリストさん!』って感じですね。

     内容に関しては賛否両論で、原作を読んでない人にはわかりにくい部分も多々見受けられます。
     私も原作の炎のゴブレットはまだ読んでいないのでよくわかるのですが、
     細かい設定や状況などの説明が一切はぶかれているんです。
     なので最初は 「ん?」 と思うことが多いのですが、しかし話が進むにつれ、
     その今までに増した本格的なアクションシーンとちょっぴり大人な展開に
     意識はぐんぐん話の中へと引き込まれていきます。

     ハリー・ポッターをまったく知らないという人にはお勧めしませんが、
     少なくとも三作まで知っている方なら大丈夫なんじゃないかと思います。
     ということで、星の評価は四つ。

     あっ! そうそう、大事なことを忘れるところでした。
     炎のゴブレットの見所をもう一つ。
     あの陰険で陰湿でちょっぴり根暗そうなスネイプ先生。
     そんな彼の印象が、がらりと変わる一瞬があるのです!
     あれにはもう、笑いをこらえるのがたいへん。
     ここであまり詳しく言うのは避けますが、スネイプ先生好きにはたまりませんね!
     最高です、先生。(笑)


New!ハリー・ポッターと賢者の石 携帯版(B6サイズ)  ★★★★★
     みなさまご存知の『ハリー・ポッターと賢者の石』。
     あのミリオンセラー作品の第一作目です。
     今さらと思われるかもしれないですがこの携帯版は、これから買おうと思っている人、
     読み始めようか迷っている人、外でもハリポタ読みたいよう! という人にはぜひお勧めしたいです。
     内容はハードカバーの本とまったく変わりませんが、サイズが随分とコンパクトなんです。
     一度読み始めると止まらない面白さのハリポタ。
     しかし、通勤や通学の途中にバスや電車の中であのハードカバーの本を開くのは一苦労です。
     ていうかむしろ無謀。
     腕がぷるぷるします。 経験済みです、はい。
     そんなときに見つけたのがこの携帯版。
     文庫本の豪華版だと思ってください。
     サイズはB6で、表紙も新しくなっています。
     もちろんハードカバーの表紙の絵は、中にカラーページとして収録されていますのでご安心を。
     内容はハードカバーとまったく変わらず、コンパクトなサイズとなってあなたの外出先にお供してくれるのです。
     仕事場へも学校へも、旅先へも自由自在。

     「すごい人気だけど、まだ読んでないんだよねぇ」
     「ちょっと高いしなぁ……。どうしようかなぁ」

     という人にはお勧めしたい一品です。

     もうすでにハードカバーをお持ちの方も、そちらは家でまったりティータイムに。
     こちらの携帯版は、社会の喧騒に疲れた時の現実逃避に………。
     それぞれ使い分けてみるのもいいかもしれません。
     ハード・カバーは保存版に最適ですからねぇ。
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