★ 『遥かなる時空の中で3』の続編、『十六夜記』PS2 が発売決定!
  壇ノ浦の合戦の後、反逆者として追われた神子と八葉がたどり着いた先は奥州だった。 平家との戦いの後、新たに紡がれる恋の物語。
                       遥か3では落としたくても落とせなかったあの人が、ついに、ついに落とせそうな予感です………! ★







 29 決意と現実の狭間






 遅くなってしまった。

 は音楽科がある校舎の廊下を早足で渡る。
 場違いな普通科の制服に、すれ違う音楽科の生徒たちがちらちらとこちらを見ているのがわかる。なんとなく非難されているような気がするのは、きっと被害妄想なのだろう。
 それでもこの居心地の悪さには慣れなくて、歩む足は無意識の内に速くなってしまう。

 向かっているのは音楽科の会議室。

 担任から連絡を聞いたのは、帰りのHRが終わったあとだった。
 掃除区域に向かおうとしていたところを呼び止められて。




、金澤先生からの伝言なんだが』

『えっ………』


 思いもかけないことに声をあげれば、担任に不思議そうな顔をされた。


『今日の放課後、コンクール参加者は音楽科の第二会議室に集まって欲しいそうだ。次のセレクションに関する連絡事項があるらしい』

『あ、はい、わかりました』


 内容を聞いて、ほっと胸をなでおろしている自分に気づいた。
 自分ひとりではないことに安心して。

 レッスンの終わりを切り出されてからもう一週間。金澤とは一度も顔をあわせていない。
 二人きりになるどころか姿さえろくに見かけることはなくなって、あらためて音楽科と普通科の距離を実感した。

 会いたくないのかと問われても、答えることは出来ないだろう。
 自分でもよくわからなかった。

 会って、どんな顔をすればいい?
 会って、どんな話をすればいい?

 以前のように、何もなかった頃のように振舞えば良いとわかってはいても、そうできる自信がない。
 話をしてくれなかったらどうしよう。
 もしかしたら、目も合わせてもらえないかもしれない。
 いやそれよりも、いつかのようになんでもない顔をして、なんでもない調子で話し掛けられでもしたら………。


「…………それはそれで、複雑………」


 掃除のあいだ中ずっと考えていたことに、ぼそりと呟きを漏らして溜め息をついた。

 会いたいのか、会いたくないのかではなく。

 会ってどうすればいいのかということが一番の問題なのだということに思い至る。
 答えは一向にでてこない。

 はちらりちらりとこちらに向けられる音楽科の生徒たちの視線を意識的に思考から追いやりながら、ようやくたどり着いた会議室の扉に手をかけた。
 掃除が長引いて遅くなってしまったから、もしかしたら一番最後かもしれない。
 そんなことを考えて。


「―――すみません、遅くなりま………」

「あ! ちゃん!」


 室内にいた全員の視線と共に投げかけられた大声に、頭がくらりとする。
 会議室に入りかけていた身体が思わず傾いだ。


「火原、そんな大声を出したら彼女が驚くだろう」


 柚木の諌める言葉を聞くまでもなく、その大声の主は察しがついている。案の定、火原はバツが悪そうに後ろ頭を掻いて。


「あ、ごめん………。でもさ、あの噂が本当か確かめたくって」

「………噂?」


 よろめいた身体をなんとか立て直して会議室に入ったは、後ろ手に扉を閉めながら首をかしげる。
 そこには自分以外のコンクール参加者がすでに集まっていた。
 何事か話していたのか、広い会議室の一つ所に集まって座っている。


「噂ってなんですか?」

「せんぱいが、金澤先生の個人レッスンをやめた、っていう噂です……」

「え………」


 起きているのか眠っているのか、はなはだ怪しい志水の言葉に、は再び固まってしまった。


「ね、本当なの? オレ、それ聞いたときびっくりしちゃってさ。まさかって思ったんだけど」


 どうやら他の面々も承知しているようで、程度の差はあれ真偽を問うようにこちらを見つめている。
 ただ一人土浦だけが、なんとも言えない表情で顔を逸らしていた。


「う、あ、ええと、そもそもなんでそんな噂が………」

「声楽専攻の子たちが話しているのを聞いたんだよ。音楽科じゃけっこう噂になってる」

「もともと、あの金澤先生が個人レッスンをしているということ自体が有名だったからな」


 柚木と月森の言葉に、呆然としていた頭でなるほどと納得した。
 そういえば、前に王崎先輩も同じことを言っていた記憶がある。
 いつも生徒から逃げ回っているあの金澤先生が個人的に生徒のレッスンを引き受けたという話が、一時期音楽科で噂になっていたのだ。


「それで、ちゃん、本当に金やんのレッスンやめちゃったの?」

「あ、………はい」


 火原に詰め寄られ、その場にいた全員の視線に圧倒されて、は若干とまどいながら頷いた。
 別に隠す必要も、そんなつもりもなかったけれど、なんとなく大っぴらに話すことでもないような気がしたので。
 するとそれを聞いた参加者の面々が、一様に驚いたような顔をしたので、もつられて驚くはめになった。


「それは君の意思なのか? それとも金澤先生の?」

「え、ええと………」

「こんな時期にやめるなんて、金やんなにも言わなかったの?」

「あー、うー………」

「いまはレッスン、どうしてるんですか………?」

「それは、その………」


 月森、火原、志水から矢継ぎ早に問われ、どう答えればよいものやらわからないは、わけのわからない呻きを漏らす。
 視界の端に移っている冬海ちゃんが、さっきからずっと泣き出しそうな顔でおたおたしているところをみると、どうやらこの状況をなんとかしようとしてくれているらしい。しかし内気な彼女に激しく個性の強い彼らを止められるはずもなく。
 油をとられるガマの気持ちが、いまならわかるような気がした。


「ほらほら三人とも。そんなに詰め寄ったらさんが困ってるだろう」

「でも柚木………」

「部外者の僕たちが口出ししていいことじゃないよ。金澤先生にだってさんにだって、色々と事情があるだろうし………ね?」


 思わぬところから入った助け舟に、は胸をなでおろした。
 正論によって諌められ、三人は三様の表情でとりあえず引き下がる。
 しかしやはりどこか納得がいかないようだ。
 それが自分を心配してくれているからだということがわかったので、は罪悪感に駆られて口を開こうとした。


「あ、あの、先生のレッスンは…………」

「―――いやー、すまんすまん。掃除監督が長引いて遅くなった」


 ガラリと。
 すべりの悪い軋んだ音をたてて会議室の扉が開かれる。
 小脇に書類を抱えた金澤は、一つにまとめた髪の後ろ頭を掻きながら部屋の中に入ってきた。

 くたびれた白衣、ずるずると引きずるサンダル。

 久しぶりに目にするその姿に、の心臓が大きく跳ね上がった。


「お、全員そろってるな、感心感心」


 全員の微妙な視線が自分に集まっていることなど気づきもしていない様子で、金澤は手近な机の上に書類を並べ出す。


「金やん………」

「ん? ああ、これ、ひとり一部ずつ持っていってくれ」


 何か言いたげな火原の言葉も無視して、金澤は会議室の前にある黒板に向かう。
 チョークでなにやら書き付けているその背中をなんともいえない表情で見やってから、誰からともなく用意された書類を取りに動き出した。
 七人の中で最後まで残っていたも、意を決して黒板の前に向かう。

 激しく脈打っている内心とは裏腹に、なんでもない顔をして。
 途中、すれ違った土浦が心配そうにこちらを見たが、はそれに微笑みで応えた。
 この会議室に入ったときから、唯一くわしいことを知っている土浦がずっと心配してくれているのを知っていたので、大丈夫だと無言で伝える。

 左肩をホッチキスで閉じられた、三枚つづりのプリントを手にとった。
 そのとき。


「―――っ」


 思わず身体の動きが止まる。
 不意に振り返った金澤とぶつかり合う視線。

 金澤はチョークを手にしたまま。
 はプリントを手にしたまま。

 お互いに、息をのむのがわかった。
 まるで時間が止まったかのような錯覚。
 けれどそれは一瞬のこと。

 どちらからともなく、絡んだ視線はそらされる。

 金澤の視線は手元の書類へ。
 はそのまま踵を返し、元いた席へ戻った。

 まるで自然なその様子。その距離感。
 なんでもない顔で説明を始めた金澤と、これまたなんでもない顔でプリントに目を通しているに、他の面々が目を瞬かせる。唯一土浦だけが形のいい眉をひそめてそれを見やった。


「とりあえず最終セレクションに関する重要な変更点は黒板に書いたとおりだ。各自マーカーでチェックするなりして確認しておくように。あー、あとは細々したことなんだが―――」


 金澤が読み上げるのに合わせて、全員がプリントに目を走らせる。
 けれどの頭には内容など一切入ってこなかった。

 心臓の音がドキドキとうるさい。
 顔がほてっている気がして、目線をあげることも出来なかった。

 金澤と視線がぶつかったあの一瞬。
 驚きや、動揺や、困惑や。
 ここに来るまでぐるぐると頭の中を駆け巡っていた色んなものが、一瞬で霧散した。

 久しぶりに見た白衣の背中だとか。
 無造作にまとめられた髪や、耳の赤いピアスだとか。
 こちらを見下ろした榛色の瞳だとか。

 そんななんでもないことに、思考が埋め尽くされてしまう。
 悶々と悩んでいたものが解決したわけではないのに。
 状況はなにも変わってはいないのに。

 ただ純粋に、嬉しいと。
 会えたことが嬉しいと、感じてしまって。


「―――以上が全体の変更点だ。まぁ、参加者のお前さんたちには関係ない物もあるが、適当に読んでおいてくれや」


 それじゃ解さーん、という投げやりな声に、ははっと我に返った。
 途中から話の内容が耳にすら入っていなかったせいで、終わったことに気づくのが遅れたらしい。

 慌てて顔を上げたが、金澤はすでに会議室を出ようとしているところだった。


「―――っせん……!」


 呼び止めようとするが間に合わない。
 金澤はに気づかないまま廊下へ出てしまう。
 慌てて立ち上がったせいで、椅子が大きな音を立てた。

 みんなが驚いた顔をしてこちらを見たけれど、気にしている暇はない。

 は鞄もその場に置いたまま廊下へ駆け出して。
 階段を下りようとしている背中を追いかけた。


「せ………先生っ!」


 階段のすぐ上まで来たところで、すでに踊り場まで下りていた金澤を呼ぶ。

 理由なんてなかった。
 用があるわけでもなかった。

 ただどうしても、もう一度顔が見たくて。
 また呆れられるとわかっていても、どうしても、声が聞きたくて。


「まっ―――ッ!?」


 衝撃に声が途切れる。

 がくりと傾く重心。

 手すりに手をかけながら、こちらを振り仰ぐ先生の顔が見えた。
 その両目が、驚きに見開かれる。

 ついさっきまで足元にあった負荷が、忽然と消えていて。

 ぶれる視界。
 足を踏み外した身体は重力に引っ張られておちていく。


「―――っ!!」


 襲い来るだろう衝撃と痛みに固く閉ざした視界の向こう側で、意識が途切れる直前に聞こえたのは。

 どうしても聞きたいと願った先生の、叫びにも似た声だった。







2008/03/25 up





――― 勝手にうんちく さんがつにじゅうご ―――

  ★ 評価は五段階 ★

New!遥かなる時空の中で3 十六夜記  ★★★★★
   ついに発売!
   あの 『遥かなる時の中で3』 の続編です!
   今までの1から2、2から3のように、時代やキャラが変わるのではなく、
   遥か3のキャラクターたちがそのまま持ち越される今回のゲーム。
   舞台は遥か3の最終局面である、壇ノ浦の合戦で平氏に源氏が勝利した直後から始まります。
   合戦が終わり、神子や八葉たちにも平穏が訪れるかと思われたその矢先。
   大将である源頼朝が、人々の信仰を集める神子とその仲間を廃そうと策をめぐらせる。
   反逆者として処断されそうになった神子たちは寸前でその手を逃れ、一路奥州は平泉を目指します。
   この平泉と言う土地は、八葉の一人である九郎と弁慶が少年期を過ごした縁の場所なのですが、
   そこで僅かな平和を得たのも束の間。
   頼朝の追っ手はこの平和な奥州にも伸びてくるのです………。
   『遥か3』 では戦の進行が主軸にあったため、どこか殺伐とした、
   張り詰めた緊張感の中で進んでいたストーリー。
   キャラたちとのイベントも、戦の影を拭い去ることは難しいものが多かったように思います。
   もちろん、その緊張感溢れる中で繰り広げられる、
   意中の人との恋愛がまたかなりツボだったりするのですが………。(笑)
   今回の 『十六夜記』 では、それに加えて 蜜月イベント と呼ばれる、
   平穏な生活の中で起こるイベントが用意されています。
   戦を離れた 「拠点」 で一時の平穏な日常を送る八葉たち。
   リラックスできる状態だからこそ垣間見せる、
   彼らの新たな一面を知ることの出来るなんともナイスなイベントなんです!
   とくにリズ先生なんか気になりませんか? リラックスしている先生って、先生って………っ。
   もうそれだけで萌えますとも!

   と・こ・ろ・がっ。

   この 『十六夜記』 の注目点はそれだけじゃないんです。
   大注目なのは新たなキャラクターの存在!
   計3人出てくるのですが、落とせそうなのは2人かな?
   そしてこの二人の内の一人が、あの『遥か3』では敵方だった、平知盛と瓜二つなんですよ!
   性格は全然違うようです。だから別人なのかなぁ。微妙なところです。
   知盛が清廉潔白、素直従順になったような顔つき。そして性格………。
   どうせなら前のままの方が良かったです。 彼のあの退廃的な雰囲気がかなりツボだったんですよ私。
   その点でいうと、もう一人の新キャラの方がいいかもしれません。
   ていうかこちらは、管理人のツボにクリティカルヒットしました!(笑)
   ビジュアルはもちろんのこと、その性格設定もかなり惹かれます。
   眼光鋭い怜悧な青年って………、黒髪長髪に眉間に皺って………っ!
   彼がツボじゃなくて誰がツボだって話ですよ!
   むしろ彼を落としたい。 ぜひとも落としたい。 彼の為にこのゲームを買おうかって勢いです。
   でも攻略対象に入っているかは微妙なところですね。 難しそう。(涙)
   ああ、だがしかし、一度ついた勢いは止められそうにありません。
   その他にも、バリエーションを増したキャラたちの協力技や、新たなバロメーターの追加など、
   盛りだくさんの『十六夜記』。
   画像の綺麗さは折り紙つきです。 かなり綺麗。
   発売は9/22ですが、予約はすでに始まってますね。
   『遥か3』と連動させて楽しむも良し。 まったく新しい物語として楽しむも良し。
   いまから大期待です。
   『遥かなる時空の中で3』はこちら。


金色のコルダ 〜 Primavera 〜  ★★★★★
   コルダファン必見! 初の ”金色のコルダオンリーDVD”!
   ネオロマライブDVDとはまた違った、コルダ一色のDVDでございます。
   主となっているのはコルダのメインキャラ総出演の『爆笑トーク大会』。
   爆笑と言うだけあって、本気で笑えます。
   声優さんの素がかなり出ているのですが、コルダの収録時の裏話とか聞けておもしろかったですね。
   そのほかにも六個のお題にそって話が進められていくので内容は豊富。
   個人的には、冬海ちゃん役の声優さんがかなりのハマり役なのにびっくりしました。
   もー、冬海ちゃんそのものって感じ。
   土浦君が言うところの、吹けば飛びそうなというか、つつけば壊れそうなというか。
   可憐でした。(笑)
   また、 『ヴァイオリン講座』 や 『三年B組金やん先生』 といった企画も盛りだくさん。
   もちろん7人の歌も、なんとライブバージョンで収録されています。
   歌で大注目なのは、月森蓮役の谷山紀章氏!
   なんですかあの上手さっ! あの美声っ! 反則ですよ! ってくらいすごいです。
   いやー、びっくりでしたね。 かなり上手い。 一見の価値ありです。
   できればネオロマライブでやるお芝居なんかも収録しておいてほしかったですねぇ。
   いや、まあそれは、ライブのDVDを見ろってことなんでしょうが・・・・・・。
   個人的にはもうちょっとキャラを出してほしかったかなぁ。本当に声優さんの素が楽しめるDVDです。
   ヴァイオリン組、3Bキャラ好きの人には特にオススメしたいですね。
   この四人がかなり出張っているので大満足間違いなしでしょう。


金色のコルダ マエストロ養成講座  ★★★★★
   皆さまおなじみの金色のコルダ。
   その ”完全攻略&完全データ集” です!
   『え〜、でも私、とっくにエキスパートガイド持ってるもん』
   『ていうか、もうスチル全部集まったし。見る必要ナッシング!』
   ―――と、お思いの方々もいらっしゃることでしょう。
   ところが!
   あなどっちゃあいけません。これは単なるゲーム攻略本ではないのです!
   ゲームの攻略、いわゆるコンプリートしたとされる一つの条件として、スチルの全収集が挙げられますね?
   乙女ゲームにおいて、この条件は必須です。これさえ満たせば、ゲーム内の九割方のイベントを見たことになるか
   らです。ところが、はたしてそれで、全てのイベントを見れたのでしょうか?
   ご存知のようにこの金色のコルダには、恋愛○段階という大きなイベントの他に、こまごまとしたイベントが多数用
   意されています。
   プレイヤーにとって、それは嬉しいことなのですが、いかんせん一体どういう条件でそれらが発生するのか。
   また、どれだけの数が用意されているのか。それらの予測がまったくつかないというのが現状でした。
   かく言う私も、『あの人のイベントを、一つたりとも見逃すものかッ!』 と、意気込んでいた時期はありましたが、い
   かんせんまったく予測のつかないものを、網羅するだけの技量も根性もなく………。
   すっかりゲームへの熱意は冷め、こうしてドリーム小説に没頭しているわけではありますが………。(笑)
   なんとこのマエストロ養成講座には、それらの情報が載っているのです!
   しかもなんと、 「恋愛対象5人同時攻略」 などというものがあるそうではありませんか!
   私は知りませんでしたよ、ええ。全然まったくもって。そんなものがあるなんて。七人攻略も夢じゃないらしいですね?
   そうしてなんとこの本には、その情報まで載っているというのです!
   私が一番惹きつけられるのは、二人以上を同時進行させた時に見れるあの嫉妬イベントについての情報です
   な! ぜひ見たい、なんとしても見たい、死ぬほど見たい………。
   再びコルダ熱が燃え上がる気配がいたします。(爆)
   どうやらイベントのセリフ等は冒頭部分のみ掲載という状態なようですが、そのほうが見る楽しみが倍増ですよね。
   ていうか、先にバラすようなことはしないで下さい。
   やりこみプレイや完全データ、ディープな攻略法(笑)など、40種類の講座が収録されているこの一冊。
   なぜもっと早く発売してくれなかった、ルビーパーティ!? と叫びたいのは山々ですが。
   とにかくオススメです。


幕末恋華・新撰組  ★★★★☆
   トップページでも紹介している、『うるるんクエスト 恋遊記』と同じ3Dの作品。
   本格派歴史系恋愛アドベンチャーですね。
   史実に沿った事件が起こる中で、女性隊士として新撰組に所属することになった主人公。
   時代の荒波に翻弄されながらも、刀を取り、懸命に戦い生き抜いていくのです。
   まさしくゲーム版ドリームですな。
   なにぶん新撰組ですから、どうやったって悲恋になるだろうってキャラはいますが、訪れたEDに感動することは請
   け合いです。
   絵柄も綺麗ですし、声優陣も豪華なメンバーが揃っているので満足できると思いますよ?(しかもフルボイス)
   ただ、D3という会社の方針として、『安価で攻略も簡単なものを』という目標? 理念? の元に製作された物です
   から、攻略は簡単です。
   人によっては物足りなさを感じてしまうかも?
   そういった点では初心者向きですかねぇ。
   ですが、近藤勇や沖田宗司、土方歳三などと、時代に全てを捧げて一心に生き、けれどもその一方で、どうするこ
   ともできずに湧き上がる暖かな思い。
   これはかなり胸にきます。
   現代に生きる私たちには予想できない、様々な人間模様が用意されているかも。
   個人的にはおすすめですが、やはり攻略の難易度が低いことを踏まえて、星は四つ。


星の王女3 〜天・地・人の創世記〜  ★★★★★
   業界初の女性向18禁恋愛アドベンチャー第三弾!
   なんと今度は全年齢対象の、健全版として帰ってきた!?
   ちょっとびっくりな展開ですが、安心してください、大丈夫です。(何がさ)
   たしかにこの『星の王女3』は全年齢を対象としたソフトウェアと表記されていますが、
   もちろんちゃんと18禁版も用意されています。
   今度の舞台は神話の世界。
   絵もストーリーもグレードアップして、かなり満足度は高いです。
   さすがに三度目ともなると、それまでの問題を解消してゲームとしての完成度も上がっていますね。
   今度は、これまでの『星の王女1、2』のように選択肢を選んでいくだけのものではなくて、ゲーム度もランクアップ。
   そして画像の綺麗さはさることながら、BGMの成長ぶりにも目を見張ります。
   攻略対象のキャラは、幅広い年齢層を用意。
   見た目もプリティな少年(耳とんがってますけど)から、ナイスミドルまで(かなり管理人好み)盛りだくさん!
   いろんな人に楽しんでもらえるよう、企画されているようです。
   普通にゲームを買うと健全版なので、
   18禁版を楽しもうと思う人は、それと一緒に18禁対応ディスクを買わないといけないんですが、
     二枚あわせても前回の価格とさほど変わりません。
   ちょっと高くなってるかな? でも、内容を考えれば許容範囲ですね。
   やはり18禁となると市場が限られてしまうようで、今回の健全版作成は美雷さんの市場開拓が目的なようです。
   まあ、世間には18禁と聞いただけで思わず尻込みしてしまう方もいらっしゃるでしょうしねぇ。
   管理人はまったく全然OKな人間ですが。
   乙女の恥じらいなんて、とうの昔に焼却処理いたしましたとも!
   ていうか、いいじゃないか、18禁だって! 子孫繁栄の重要な過程をちょっとロマンチックに表現しただけじゃないか!
   自分たちだって、こういう営みの果てに生まれて来た存在さ!
   ………なーんて主張してみたりして。
   いや、まぁ、これには色々人それぞれにおっしゃりたいことがあるでしょうね。
   これは管理人の私的な意見ということで。
   とにかく、これまで18禁だからと尻込みしていたあなた! この機会に試してみてはどうでしょう。
   別に18禁対応ディスクを買わなくても、充分乙女ゲームとして楽しめる内容になっているので心配なし。
   つまりはそういうシーンがカットされてるだけですからね。
   キャラがとにかくカッコいいんです。ハマって下さい。
   18禁版で楽しむ時に使う、追加ディスクはこちら。(星の王女3 〜天・地・人の創世記〜 18禁対応追加ディスク)


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