★ 『遥かなる時空の中で3』の続編、『十六夜記』PS2 が発売決定!
  壇ノ浦の合戦の後、反逆者として追われた神子と八葉がたどり着いた先は奥州だった。 平家との戦いの後、新たに紡がれる恋の物語。
                       遥か3では落としたくても落とせなかったあの人が、ついに、ついに落とせそうな予感です………! ★







 24 なくし物の行方






「………ない」

「え? なにか言った? 


 ぼそり、と。
 隣から聞こえてきた呟きに、友人の一人は振り返った。

 ここは昼休みのエントランス。
 を含めたクラスメイト五人は、昼食を食べるためにベンチを陣取っていて。
 お弁当も食べ終わり、そろそろ楽しいおしゃべりの方に集中しようとした矢先のことだった。

 教室から持ってきていた荷物を手にするは、蒼白な顔をしている。


「ない………ないの。楽譜がない」

「ええ?」


 慌てた様子でもう一度荷物を確認するに、隣に座るクラスメイトは怪訝な声をあげた。
 そのことに、気づいていなかったほかの三人も顔を向ける。


「どうしたの?」

の楽譜がなくなったんだって」

「楽譜?」


 友人たちが首を傾げるその間も、は必死で辺りを見回した。
 持っていた荷物はもちろん、背後の植え込み、ベンチの下、果ては自分のお尻の下まで確認したが、求める物の姿はない。
 とうとうその場に立ち上がり、普通に考えてありえないだろう場所にまで目を走らせる


「ちょっと、落ち着きなよ。ほんとに持ってきたの? 教室に置いてたりしない?」

「しない。だってみんながそろう前まで見てたもん。それから教科書と一緒に横に置いて………」


 しゃべりながらお弁当を食べたのだ。
 この場に持ってきていたことは間違いない。
 しかし、次の移動授業の教科書やノートの上に重ねて置いてあったはずの楽譜は、ふと気がつくと影も形もなくなっていた。

 はスカートが床につくのも構わずに、しゃがみこんでベンチの下を覗き込む。


「その楽譜ってもしかして、次のコンクールで使うとか言ってたやつ?」

「うん」

「うそ、まずいじゃん」


 学内コンクールもついに最終セレクション。
 しかもそれも半ばに差しかかった今となっては、いくら普通科で興味がなくとも、が参加者であることは皆が知っていた。

 友人四人もそれぞれ自分の荷物に紛れていないか確かめたり、ベンチの後ろに落ちていないか確かめたりする。
 しかしそれらしいものが見つかる様子はない。


「もしかして誰かが間違えて持って行ったとか? ほら、さっきみんなで購買にジュース買いに行った時に」


 昼休みが始まってから一度だけ、荷物を置いたまま全員がここを離れたことがあった。
 確かに、誰かが持っていったのだとしたらその時しかないだろう。


「でも楽譜なんて誰が間違えんのよ」

「音楽科でしょ? 普通科の生徒なわけないって」


 普通、音楽科以外の生徒が楽譜を持ち歩くことは滅多にない。
 せいぜい音楽の授業の時ぐらいだ。


「どうする、? 楽譜ないと困るんでしょ?」

「う、ん………」


 もう一度自分の荷物を確かめながら、は気もそぞろに頷く。

 確かにあの歌曲集には、今度のセレクションで歌おうと思っていた曲が載っていて。
 もうほとんど暗譜したとはいえ色んな書き込みがしてあって、それがなくなるとまた始めから作り直さなければならないのだけれど。

 けれどそんなことよりも、にはもっと重要な、なくなっては困る理由が他にあった。


 あの楽譜だけが特別な理由。

 どうしても、あの楽譜だけはなくしたくない理由が。


 は再びしゃがみこみ、今度は植え込みの根元を覗き込むのだけれど。

 キーンコーンカーンコーン……

 午後の授業の始まり五分前を告げる予鈴が高らかに鳴り響く。
 エントランスにいた他の生徒たちが、それに追い立てられるようにいそいそと動き出した。

 友人たちも荷物をまとめて立ち上がって。


、もう行かないと遅刻するよ。後で職員室にでも聞きに行こうよ」

「でも………」


 その言葉には一瞬戸惑ったが、思い直して身を起こした。

 ここでこのまま粘っても、誰かに間違えられたのだとしたら意味はない。
 まさか授業をサボるわけにもいかないし、それならその間違った誰かが届けてくれることを祈るしかないだろう。

 は渋々ながらも教科書や弁当を手に取り、友人たちの後を追いかけてその場を離れた。
 次の授業教室に向かいながら、一度だけ振り返ってそこを確かめる。


 しかしそこにはやはり、探している楽譜の影を見つけることはできなかった。











           *











 それを見つけたのは、まったくの偶然だった。


 最終セレクションも半ばに近づいたここ最近。
 学内は、昼休みだというのに練習に打ち込む参加者たちや、それに触発された音楽科の生徒たちのおかげで普段よりも騒がしくなっている。

 おかげで僅かな安息の地を求めていた金澤は、自然、人気の少ない講堂の裏手などに足が向くわけであって。
 その日もただなんとなく、人気のない方へない方へと足をすすめていただけだった。

 ふと。

 自分の向かう先に、僅かな人の気配を感じる。
 金澤はぴたりと足を止めて。


(こんなとこに人がいるなんてめずらしいな。生徒か?)


 木と茂みのこちら側から、気づかれないように様子を窺った。
 見つかったのが音楽科の生徒ならば、また何かやっかいなことを頼まれてはたまらないと思ったのだ。

 金澤のその予感は見事的中し、木々の向こうに垣間見えたのは白い色のブレザーで。


(おー、危ない危ない。こりゃ日ごろの行いのいいせいだな)


 などと胸をなでおろしながら、金澤はそのまま踵を返そうとする。
 しかし。


「―――ねぇ、それ、どうするの?」


 聞こえてきた声にどこか引っかかるものを感じて、その動きを止めた。

 もう一度見やってみれば、そこにいたのは音楽科の女子生徒三人で。
 顔はよくわからないが、金澤の記憶にはない生徒だ。

 こそこそと、辺りを窺うような気配がする。
 そう、それはまるで、なにか良からぬことを企んでいるかのように。


「燃やしちゃう?」

「えー、それはちょっとやりすぎじゃない?」

「大丈夫だって。なんか最近、あの子調子に乗ってきてると思わない? ちょっと認められたからってさ。どうせ先生にでもこび売って手に入れた順位に決まってるくせに」

「でも見つかったらやばいよ。破いちゃえば?」


 ひそひそ囁く声は、人のいないこの場所ではよく響く。
 そして明らかに、害意に満ちた内容のその会話。
 金澤が進み出たのは、教師として当然の行動だった。


「お前さんら、何してる」


 茂みを掻き分け姿を晒せば、音楽科の三人は小さく悲鳴をあげて手にしていたものを取り落とした。


「か、金澤先生………!」


 狼狽した様子で振り返る彼女たちを順々に見やる。


「こんな所で練習ってわけでもないだろ。俺も一応教師なんでなぁ。立場上、見て見ぬふりもできないわけよ」


 ちらりと三人のタイの色を確認し、それで何してた? と再び問い掛けてみれば、あからさまに三人の顔色は悪くなって。

 近づいてくる金澤にじりじりと後ずさり、ついに居たたまれなくなった一人がくるりと踵を返した。


「い、行こっ!」

「うん!」


 他の二人を促してばたばたとその場を駆け去っていく。
 逃げてしまっては、自分たちがやましいことをしていたのだと証明しているも同然なのだが、金澤はあえて追いかけるようなことはしなかった。
 どうやら未然に防げたようだしと。

 聞こえた話の内容から考えて、いい成績だかなんだかをとった誰かに対する嫌がらせなのだろう。
 低俗なことこの上ないが、意外にこの世界、プロになってもそういったことは少なくない。
 出る杭は、妬みという木槌で打たれてしまう。
 自分にもいささか覚えのあることに、金澤は漏れる呆れの溜め息を隠せなかった。


 おもむろに、逃げ去った彼女たちが落としていった物を拾い上げる。
 ついた土を無造作に払って。

 しかし、一センチほどの厚みのあるそれを確かめた途端、金澤の眉間に小さな皺が刻まれた。


 どこか見覚えのある装丁の楽譜。

 中身は歌曲集で。

 それは、いつだったか自分が一人の生徒にやったのと同じ………。


 金澤はページをめくり、その中にあった書き込みを見つけて目を止める。
 一枚、二枚とページをめくれば、その予感は確信へと変貌して。


 見慣れた筆跡。

 この書き込みの仕方には覚えがある。

 たった一人だけ。

 唯一自分が受け持った、教え子の―――。



「…………………」


 金澤は無言でそれを閉ざし、静かに、長く息を吐いた。
 脱力をはかるその行為とは裏腹に、楽譜を持つ手がギリリと音を立てる。

 わかっていたはずだった。

 舞台の上はきらびやかでも、実際は醜さの溢れるこの世界。
 それは学生であっても変わらなくて。

 素人同然でありながら、コンクールに大抜擢された彼女に対する風当たりが決して優しいものではないことなど、初めからわかっていたことなのに。
 教師である立場上、生徒同士のいざこざにそうおいそれと首を突っ込むわけにもいかず。

 これもまた、実力を認められるための洗礼かと。

 人間としての思考には蓋をして、特殊な世界で生きてきた自分は納得していたはずだったのに。

 今、己の中でふつふつと湧く感情に、金澤は自嘲気味な笑みをもらす。


「おいおい、しっかりしろよ………」


 僅かに揺れる梢の音を耳にしながら、そう呟いてみた。
 しかしこの耳に繰り返し響くのは、遠くに聞こえる学校のざわめきにかき消されることのない、先ほどの彼女たちの会話で。



 連中はさっき、なんて言った?

 この楽譜を前にして。

 あいつがようやく、人に認められ、勝ち取ったその結果を。

 一体どうやって、手に入れただって―――?




「……………っ」


 くしゃり、と。

 前髪をかきあげた右手の向こうで、初めて金澤の顔が歪んだ。
 きつく閉ざした視界が暗闇に染まる。

 こうした問題に、教師が無闇に立ち入るのは得策じゃない。
 特に、こんな世界のことなら尚のこと。
 教師がしてやれることなんて、たかが知れていて。

 手にある楽譜が、その重みを増したような錯覚を覚える。


 こんなときにも縛るのは、ただひたすらに教師という立場。


 ああ、そうだ。

 力があるように見えて実は無力な。

 たった一人の人間を、どうしてやることも出来ない。

 むしろ、追い詰める原因の一つとなってしまうような。


 そんな、煩わしいばかりの立場―――。



「……………」


 不意に、授業の始まりを告げるチャイムの音を遠くに聞いて、金澤は僅かに目を開いた。
 足元の、木漏れ日に陰る暗い緑を視界に入れる。
 そしてゆっくりとあげたその顔には、つい先ほどまでの歪みなどどこにもなく。

 白衣のポケットに片手を隠し、楽譜を手に歩き出した。
 音楽準備室に向かい、机の上に置いてあった授業教材を手に取る。
 ちらりと時計を見やってみれば、いつのまにか予鈴はとっくになった後で。

 午後の授業はもう始まっている。
 金澤は、受け持ちの教室へ向かうために準備室の外へでた。

 あの楽譜は置いたまま。

 人気のなくなった廊下を、いつものように草履を引きずりながら歩く。


 今日は火曜日。
 五時間目のこれが終われば、六時間目は空き時間。
 担任は持っていないから、放課後まではこれといった仕事もなくて。
 いつもどおり担当区域の掃除監督を済ませれば、後に残るのは週に二回の個人レッスンのみ。

 セレクションが終わってからこちら、互いにぎこちなさが残りながらも休むことなく続けられているそれ。



 たった一人の教え子の。


 普通科の制服の。いまどきめずらしい黒髪の。


 決して弱音を見せることなどなかった、彼女の為の―――。





2005/12/18 up

 どんな世界でも難しい問題。
 人間社会の永遠のテーマかもしれません。



――― 勝手にうんちく じゅうにがつじゅうはちにち ―――

  ★ 評価は五段階 ★

New!遥かなる時空の中で3 十六夜記  ★★★★★
   ついに発売!
   あの 『遥かなる時の中で3』 の続編です!
   今までの1から2、2から3のように、時代やキャラが変わるのではなく、
   遥か3のキャラクターたちがそのまま持ち越される今回のゲーム。
   舞台は遥か3の最終局面である、壇ノ浦の合戦で平氏に源氏が勝利した直後から始まります。
   合戦が終わり、神子や八葉たちにも平穏が訪れるかと思われたその矢先。
   大将である源頼朝が、人々の信仰を集める神子とその仲間を廃そうと策をめぐらせる。
   反逆者として処断されそうになった神子たちは寸前でその手を逃れ、一路奥州は平泉を目指します。
   この平泉と言う土地は、八葉の一人である九郎と弁慶が少年期を過ごした縁の場所なのですが、
   そこで僅かな平和を得たのも束の間。
   頼朝の追っ手はこの平和な奥州にも伸びてくるのです………。
   『遥か3』 では戦の進行が主軸にあったため、どこか殺伐とした、
   張り詰めた緊張感の中で進んでいたストーリー。
   キャラたちとのイベントも、戦の影を拭い去ることは難しいものが多かったように思います。
   もちろん、その緊張感溢れる中で繰り広げられる、
   意中の人との恋愛がまたかなりツボだったりするのですが………。(笑)
   今回の 『十六夜記』 では、それに加えて 蜜月イベント と呼ばれる、
   平穏な生活の中で起こるイベントが用意されています。
   戦を離れた 「拠点」 で一時の平穏な日常を送る八葉たち。
   リラックスできる状態だからこそ垣間見せる、
   彼らの新たな一面を知ることの出来るなんともナイスなイベントなんです!
   とくにリズ先生なんか気になりませんか? リラックスしている先生って、先生って………っ。
   もうそれだけで萌えますとも!

   と・こ・ろ・がっ。

   この 『十六夜記』 の注目点はそれだけじゃないんです。
   大注目なのは新たなキャラクターの存在!
   計3人出てくるのですが、落とせそうなのは2人かな?
   そしてこの二人の内の一人が、あの『遥か3』では敵方だった、平知盛と瓜二つなんですよ!
   性格は全然違うようです。だから別人なのかなぁ。微妙なところです。
   知盛が清廉潔白、素直従順になったような顔つき。そして性格………。
   どうせなら前のままの方が良かったです。 彼のあの退廃的な雰囲気がかなりツボだったんですよ私。
   その点でいうと、もう一人の新キャラの方がいいかもしれません。
   ていうかこちらは、管理人のツボにクリティカルヒットしました!(笑)
   ビジュアルはもちろんのこと、その性格設定もかなり惹かれます。
   眼光鋭い怜悧な青年って………、黒髪長髪に眉間に皺って………っ!
   彼がツボじゃなくて誰がツボだって話ですよ!
   むしろ彼を落としたい。 ぜひとも落としたい。 彼の為にこのゲームを買おうかって勢いです。
   でも攻略対象に入っているかは微妙なところですね。 難しそう。(涙)
   ああ、だがしかし、一度ついた勢いは止められそうにありません。
   その他にも、バリエーションを増したキャラたちの協力技や、新たなバロメーターの追加など、
   盛りだくさんの『十六夜記』。
   画像の綺麗さは折り紙つきです。 かなり綺麗。
   発売は9/22ですが、予約はすでに始まってますね。
   『遥か3』と連動させて楽しむも良し。 まったく新しい物語として楽しむも良し。
   いまから大期待です。
   『遥かなる時空の中で3』はこちら。


金色のコルダ 〜 Primavera 〜  ★★★★★
   コルダファン必見! 初の ”金色のコルダオンリーDVD”!
   ネオロマライブDVDとはまた違った、コルダ一色のDVDでございます。
   主となっているのはコルダのメインキャラ総出演の『爆笑トーク大会』。
   爆笑と言うだけあって、本気で笑えます。
   声優さんの素がかなり出ているのですが、コルダの収録時の裏話とか聞けておもしろかったですね。
   そのほかにも六個のお題にそって話が進められていくので内容は豊富。
   個人的には、冬海ちゃん役の声優さんがかなりのハマり役なのにびっくりしました。
   もー、冬海ちゃんそのものって感じ。
   土浦君が言うところの、吹けば飛びそうなというか、つつけば壊れそうなというか。
   可憐でした。(笑)
   また、 『ヴァイオリン講座』 や 『三年B組金やん先生』 といった企画も盛りだくさん。
   もちろん7人の歌も、なんとライブバージョンで収録されています。
   歌で大注目なのは、月森蓮役の谷山紀章氏!
   なんですかあの上手さっ! あの美声っ! 反則ですよ! ってくらいすごいです。
   いやー、びっくりでしたね。 かなり上手い。 一見の価値ありです。
   できればネオロマライブでやるお芝居なんかも収録しておいてほしかったですねぇ。
   いや、まあそれは、ライブのDVDを見ろってことなんでしょうが・・・・・・。
   個人的にはもうちょっとキャラを出してほしかったかなぁ。本当に声優さんの素が楽しめるDVDです。
   ヴァイオリン組、3Bキャラ好きの人には特にオススメしたいですね。
   この四人がかなり出張っているので大満足間違いなしでしょう。


金色のコルダ マエストロ養成講座  ★★★★★
   皆さまおなじみの金色のコルダ。
   その ”完全攻略&完全データ集” です!
   『え〜、でも私、とっくにエキスパートガイド持ってるもん』
   『ていうか、もうスチル全部集まったし。見る必要ナッシング!』
   ―――と、お思いの方々もいらっしゃることでしょう。
   ところが!
   あなどっちゃあいけません。これは単なるゲーム攻略本ではないのです!
   ゲームの攻略、いわゆるコンプリートしたとされる一つの条件として、スチルの全収集が挙げられますね?
   乙女ゲームにおいて、この条件は必須です。これさえ満たせば、ゲーム内の九割方のイベントを見たことになるか
   らです。ところが、はたしてそれで、全てのイベントを見れたのでしょうか?
   ご存知のようにこの金色のコルダには、恋愛○段階という大きなイベントの他に、こまごまとしたイベントが多数用
   意されています。
   プレイヤーにとって、それは嬉しいことなのですが、いかんせん一体どういう条件でそれらが発生するのか。
   また、どれだけの数が用意されているのか。それらの予測がまったくつかないというのが現状でした。
   かく言う私も、『あの人のイベントを、一つたりとも見逃すものかッ!』 と、意気込んでいた時期はありましたが、い
   かんせんまったく予測のつかないものを、網羅するだけの技量も根性もなく………。
   すっかりゲームへの熱意は冷め、こうしてドリーム小説に没頭しているわけではありますが………。(笑)
   なんとこのマエストロ養成講座には、それらの情報が載っているのです!
   しかもなんと、 「恋愛対象5人同時攻略」 などというものがあるそうではありませんか!
   私は知りませんでしたよ、ええ。全然まったくもって。そんなものがあるなんて。七人攻略も夢じゃないらしいですね?
   そうしてなんとこの本には、その情報まで載っているというのです!
   私が一番惹きつけられるのは、二人以上を同時進行させた時に見れるあの嫉妬イベントについての情報です
   な! ぜひ見たい、なんとしても見たい、死ぬほど見たい………。
   再びコルダ熱が燃え上がる気配がいたします。(爆)
   どうやらイベントのセリフ等は冒頭部分のみ掲載という状態なようですが、そのほうが見る楽しみが倍増ですよね。
   ていうか、先にバラすようなことはしないで下さい。
   やりこみプレイや完全データ、ディープな攻略法(笑)など、40種類の講座が収録されているこの一冊。
   なぜもっと早く発売してくれなかった、ルビーパーティ!? と叫びたいのは山々ですが。
   とにかくオススメです。


幕末恋華・新撰組  ★★★★☆
   トップページでも紹介している、『うるるんクエスト 恋遊記』と同じ3Dの作品。
   本格派歴史系恋愛アドベンチャーですね。
   史実に沿った事件が起こる中で、女性隊士として新撰組に所属することになった主人公。
   時代の荒波に翻弄されながらも、刀を取り、懸命に戦い生き抜いていくのです。
   まさしくゲーム版ドリームですな。
   なにぶん新撰組ですから、どうやったって悲恋になるだろうってキャラはいますが、訪れたEDに感動することは請
   け合いです。
   絵柄も綺麗ですし、声優陣も豪華なメンバーが揃っているので満足できると思いますよ?(しかもフルボイス)
   ただ、D3という会社の方針として、『安価で攻略も簡単なものを』という目標? 理念? の元に製作された物です
   から、攻略は簡単です。
   人によっては物足りなさを感じてしまうかも?
   そういった点では初心者向きですかねぇ。
   ですが、近藤勇や沖田宗司、土方歳三などと、時代に全てを捧げて一心に生き、けれどもその一方で、どうするこ
   ともできずに湧き上がる暖かな思い。
   これはかなり胸にきます。
   現代に生きる私たちには予想できない、様々な人間模様が用意されているかも。
   個人的にはおすすめですが、やはり攻略の難易度が低いことを踏まえて、星は四つ。


星の王女3 〜天・地・人の創世記〜  ★★★★★
   業界初の女性向18禁恋愛アドベンチャー第三弾!
   なんと今度は全年齢対象の、健全版として帰ってきた!?
   ちょっとびっくりな展開ですが、安心してください、大丈夫です。(何がさ)
   たしかにこの『星の王女3』は全年齢を対象としたソフトウェアと表記されていますが、
   もちろんちゃんと18禁版も用意されています。
   今度の舞台は神話の世界。
   絵もストーリーもグレードアップして、かなり満足度は高いです。
   さすがに三度目ともなると、それまでの問題を解消してゲームとしての完成度も上がっていますね。
   今度は、これまでの『星の王女1、2』のように選択肢を選んでいくだけのものではなくて、ゲーム度もランクアップ。
   そして画像の綺麗さはさることながら、BGMの成長ぶりにも目を見張ります。
   攻略対象のキャラは、幅広い年齢層を用意。
   見た目もプリティな少年(耳とんがってますけど)から、ナイスミドルまで(かなり管理人好み)盛りだくさん!
   いろんな人に楽しんでもらえるよう、企画されているようです。
   普通にゲームを買うと健全版なので、
   18禁版を楽しもうと思う人は、それと一緒に18禁対応ディスクを買わないといけないんですが、
     二枚あわせても前回の価格とさほど変わりません。
   ちょっと高くなってるかな? でも、内容を考えれば許容範囲ですね。
   やはり18禁となると市場が限られてしまうようで、今回の健全版作成は美雷さんの市場開拓が目的なようです。
   まあ、世間には18禁と聞いただけで思わず尻込みしてしまう方もいらっしゃるでしょうしねぇ。
   管理人はまったく全然OKな人間ですが。
   乙女の恥じらいなんて、とうの昔に焼却処理いたしましたとも!
   ていうか、いいじゃないか、18禁だって! 子孫繁栄の重要な過程をちょっとロマンチックに表現しただけじゃないか!
   自分たちだって、こういう営みの果てに生まれて来た存在さ!
   ………なーんて主張してみたりして。
   いや、まぁ、これには色々人それぞれにおっしゃりたいことがあるでしょうね。
   これは管理人の私的な意見ということで。
   とにかく、これまで18禁だからと尻込みしていたあなた! この機会に試してみてはどうでしょう。
   別に18禁対応ディスクを買わなくても、充分乙女ゲームとして楽しめる内容になっているので心配なし。
   つまりはそういうシーンがカットされてるだけですからね。
   キャラがとにかくカッコいいんです。ハマって下さい。
   18禁版で楽しむ時に使う、追加ディスクはこちら。(星の王女3 〜天・地・人の創世記〜 18禁対応追加ディスク)


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