22 溢れるものは
" 君の姿が誘う眠りの中に、燃える幸せを、夢を見た。 "
「………………」
手の中の、一冊の楽譜に視線を落とす。
毎日のように持ち歩き、少しだけくたびれてしまったそれは、もうすっかり見慣れてしまって。
ページをめくれば、覚えのある白黒の配列。
自分で訳を書き込んだ異国の詩。
恋人と別れた男の、未練がましい嘆きの歌―――。
「……………」
は譜面から目をそらすように、開いていたそれの表紙を閉じた。
背筋を伸ばし顔をあげ、目の前の鏡を真っ直ぐに見る。
いつもはほとんどしないメイクをほどこした顔。
ファンデーションと、マスカラと、口紅と。
「………変な顔」
ポツリと呟いてみる。
けれどその原因がメイクのせいなんかじゃないことは解っていた。
自嘲気味に浮かべた笑みが、ひどく滑稽に見える。
これから舞台に立つくせに、そこには緊張の欠片も窺えなくて。
この心の内にあるモノを、人に悟られまいと必死に取り繕うばかりの情けない表情だけが張り付いている。
あれほど思いつめていたセレクションの本番を前にして、自分はいつの間にこんなにも図太い神経の持ち主になったのだろう。
" 君が呼び、私は光に向かってその地を去った。ああ、夢からの悲しい目覚め。夜よ、あの偽られた時を返して。戻して欲しい。 "
恋を失った男が歌う、切ないまでの嘆きの叫び。
哀れで、未練がましく。
―――けれどきっと、幸せな。
そんな男が歌う歌。
《まもなく開演時刻です。ロビーにおいでのお客様は―――》
上階で流れるアナウンスの声が、くぐもった音となって控え室にまで響いてきた。
はおもむろに立ち上がる。
楽譜を机の上において、ドレスの皺を伸ばすように軽く引っ張った。
きらびやかな舞台衣装。
いつもは履かない高いヒールのパンプス。
もう一度だけ鏡を確認して、そのまま背後を振り返る。
「―――あ、先輩。あの、出演者は全員舞台袖に来るようにって、いま係りの人が………」
タイミングよく扉を開いた冬海に微笑みかけて、は控え室の電気スイッチに手を伸ばした。
パチリ、と、窓のない地下の控え室が暗闇に閉ざされる。
「うん、ありがとう冬海ちゃん。さ、行こうか」
緊張した面持ちの冬海を促し、二人で控え室を後にして。
" 夜よ、神秘の夜よ。あの偽られた時を返して。戻して欲しい。 "
たとえ今は全てを無くしたのだとしても、幸せだった時を夢に思い出せる男は幸せ。
思い出せるモノを持っている彼は幸せ。
と冬海は、ざわめきの聞こえる方向へと足を向ける。
見慣れた低い天井。
待っているのは、暗闇にさすスポットライトの光。
思い出せる過去すらなく、その前に砕け散ってしまった恋を胸の奥深くに沈めて、は舞台へ続く階段をゆっくりと上る。
*
《まもなく開演時刻です。ロビーにおいでのお客様は、お席にお戻りくださいますよう、お願いいたします―――》
そのアナウンスに促され、ロビーでざわめいていた人々は次々に会場内へと入ってゆく。
白い制服、黒い制服、私服でありながら少々雰囲気の異なる教師陣に、保護者ばかりではない一般客。
高校生の学内コンクールにしては幅広い客層だと、ロビーの隅でそれを見やる金澤は思った。
いつもの白衣に、今日はきちんと靴をはいて。
紫煙を燻らせる煙草を手に、設置された吸殻入れの横を陣取って壁にもたれかかっていた。
自分が出場したころは確か、こんなにもバラエティに富んでいなかったはずだが。
そう考えて、黒い制服の率が高いのだと気づく。
普通科の制服。
このコンクールが始まってから、セレクションを重ねるごとにだんだんと増えているそれ。
その原因など、言うまでもなく知れていた。
普通科から参加した二人の生徒。
無謀だという周囲の予想を大きく裏切り、彼らは音楽科のエリートたち相手になかなかの奮戦を見せている。
金澤は指の間にはさんだ煙草から煙を吸い込むと、円筒状の吸殻入れに灰を落とした。
トン、と軽く指で弾いて。
「おや、金澤先生。そんな所でのんびりしていていいんですか? もうすぐ始まってしまいますよ」
偶然前を通りかかった同僚の一人からそう声をかけられる。
けれど金澤は手にした煙草をひらひらと振って。
「コレが終わったらすぐにでも行きますんで、お気遣いなく」
鷹揚なその態度に、声をかけた同僚たちは相変わらずだと笑って去っていく。
彼らが開いた重たい二重扉の向こう側が、吐き出した煙を隔てて一瞬だけ垣間見えた。
まだざわめきは消えないが、それも時間の問題だろう。
金澤はそれをぼんやりと見やりながら、煙草の先で燻る微かな炎の音を耳にする。
それは、吸っている本人にしか聞こえない。
ほとんど人のいなくなったロビーはどこか閑散として物悲しかった。
分厚い壁を一枚隔てたその向こうには、溢れんばかりの人々がひしめいているはずなのに。
この場所には不思議なほどに人の気配が感じられない。
壁一枚、扉一枚。
たかだかその程度の隔たりなのに、向こう側とこちら側ではまるで別世界のように空気が違う。
かつて自分は、常に向こう側の人間であったはずなのに。
こんな所で煙草を燻らせていることが、なんとなくおかしかった。
「……………」
金澤は最後とばかりに大きく煙を吸い込み、多量の空気と共に勢いよく吐き出す。そして短くなった吸殻を円筒状の吸殻入れへ投げ入れた。
壁から背中を離す動作は重い。
ゆっくりと、足音のしない絨毯を踏みしめ、重たい二重扉を押し開けて。
《―――さあ、セレクションも残すところあと二回! 総合優勝の座に輝くのは誰なのか! 最終を控えた第三セレクション、ただいまより開演です!》
スポットライトの照らす暗闇の中、金澤はゆっくりとその口を閉ざす世界を隔てる境界に、背を預けた。
*
その歌声はたおやかに。
けれど言い知れない切なさを乗せて会場中に響き渡る。
―――夜よ、どうか返して欲しい。
恋人とすごした幸せなあの日の夢を。
どうかどうか、返して欲しい。
「あ………」
「どうかしたの、冬海ちゃん?」
出番を待つ舞台袖で、火原は小さく声を上げた冬海に首をかしげた。
舞台の上では、今まさにが演奏している。
曲目はフォーレ作曲、『夢のあとに』。
冬海の呟きは本当に小さな小さなものだったので、まさか誰かに聞かれているとは思っていなかったのだろう。
火原に尋ね返された冬海は、驚きに若干身を竦ませた。
「い、いえ、あの、その………先輩の演奏、変わられたなと思って」
「ちゃんの演奏?」
舞台裏にいるせいでいつにも増して小声になっている冬海の言葉を聞いて、ますます首を傾げる火原。
小動物のように気の弱い冬海は、それに一層身体を小さくする。
「表現の仕方ですよ、火原先輩」
「土浦」
二人のやり取りが耳に入ったのか、不意に話に加わってきた土浦を、火原はひょいと振り返った。
土浦の目は幕の向こうの舞台へと向けられている。
スポットライトの光を浴びて、流れる旋律を紡ぐ姿。
初めの頃と違うのは、その技術だけではない。
「解釈が、今までのあいつのものと比べるとずいぶん違ってる」
土浦の言葉に冬海がこくこくと頷く。
同じように舞台の上を見つめていた月森が口を開いて。
「深みが増したと言うべきか。だが、技術の方が追いついてないな」
「でも、ずっと良くなりましたよね。僕は、いいと思います………」
いつもは舞台袖でもチェロを抱えて自分の世界を形成する志水も、今日は珍しく舞台の演奏に耳を傾けていたらしい。
辛口な月森の批評に、ぼんやりとした口調でそう呟く。
後輩たちに口々に指摘され、一人よく理解できていない火原は情けなく眉を寄せて、唯一の同級生を振り返った。
「えー、柚木もそう思う?」
フルートを手に佇む姿すら優美な雰囲気を漂わす柚木は、明るく屈託のない友人ににっこりと微笑んで。
「面白い解釈だよね。この曲は元々、恋人と別れた男が過去の幸せだった頃を夢に見て嘆く歌。それなのに彼女の演奏からは、悲しみや切なさに混じってほのかな幸福感も伝わってくる。それが余計にこの曲の悲壮感と男の哀れさを引き立てて………まさか、彼女にこんな歌い方が出来るとは思ってなかったな」
親友にまでそう言われて、火原は一人なんとも言えない顔をして舞台の方を見やった。
ぽり、と綺麗にセットした頭を掻く。
「うーん、俺、よくわかんないけど………でもなんかさ、すっごい悲しそうじゃない? ちゃん」
輝く舞台に立つ彼女。
初めの頃は見ているこちらが不安になるほど緊張していて。
前回の第二セレクションでも、決してリラックスしている風ではなかったのに。
けれど今日の彼女には、微塵の気負いも硬さも見当たらない。
それよりも伝わってくるのは、胸を締め付けるような悲しみ、切なさ。
音を紡ぐたび、歌詞を口にするたびに。
溢れんばかりの感情が場内に満ちていく。
「今回のテーマは哀愁だからね。でもまあ、ここまで変わったところを見ると、何かあったと考えるのが普通かな」
「何か?」
意味深な発言をする柚木に、火原が首をかしげて振り返る。
柚木は相変わらず輝かんばかりの笑みを浮かべたまま。
「何らかの経験をすることで、突然その人の音楽ががらりと変わることがあると言うだろう? 恋愛、なんかはその典型だよね」
ぴくり、と。
二年生コンビが示した僅かな反応を、柚木は見逃さなかった。
浮かべた笑みを深くして、一般論だよととぼけてみせる。
火原はよく解っているのかいないのか、ふーんと曖昧に頷いて。
聞こえてくる歌声は、切ないまでの悲しみと絶望に満たされつつ、ほのかな喜びに色づいている。
―――朝もやと共に消えてしまった輝く夢。
どうか夜よ、返して欲しい。
私に、幸せだったあの頃の夢を、どうか―――。
流れるような旋律の終わりはまるで溶けるように消え去り、そのすぐ後に、惜しみない拍手と歓声が場内をいっぱいに満たした。
光り輝く舞台の上。
いまだ続く拍手の中、演奏者が恭しく頭を下げたその時に。
一つの出入り口が細く開けられ、僅かに差し込む光の向こう側へ一つの影が消えていったことなど、気づく者はいない。
それはまるで、逃げるように。
まだ全ての演奏が終わっていない、コンクール会場から。
音もなく消えていったことなど、誰が気づくはずもなかった。
一瞬で行く先を失った思い。
今はただ、見えている道を歩むことしか出来なくて。
New!遥かなる時空の中で3 十六夜記
★★★★★
ついに発売!
あの 『遥かなる時の中で3』 の続編です!
今までの1から2、2から3のように、時代やキャラが変わるのではなく、
遥か3のキャラクターたちがそのまま持ち越される今回のゲーム。
舞台は遥か3の最終局面である、壇ノ浦の合戦で平氏に源氏が勝利した直後から始まります。
合戦が終わり、神子や八葉たちにも平穏が訪れるかと思われたその矢先。
大将である源頼朝が、人々の信仰を集める神子とその仲間を廃そうと策をめぐらせる。
反逆者として処断されそうになった神子たちは寸前でその手を逃れ、一路奥州は平泉を目指します。
この平泉と言う土地は、八葉の一人である九郎と弁慶が少年期を過ごした縁の場所なのですが、
そこで僅かな平和を得たのも束の間。
頼朝の追っ手はこの平和な奥州にも伸びてくるのです………。
『遥か3』 では戦の進行が主軸にあったため、どこか殺伐とした、
張り詰めた緊張感の中で進んでいたストーリー。
キャラたちとのイベントも、戦の影を拭い去ることは難しいものが多かったように思います。
もちろん、その緊張感溢れる中で繰り広げられる、
意中の人との恋愛がまたかなりツボだったりするのですが………。(笑)
今回の 『十六夜記』 では、それに加えて 蜜月イベント と呼ばれる、
平穏な生活の中で起こるイベントが用意されています。
戦を離れた 「拠点」 で一時の平穏な日常を送る八葉たち。
リラックスできる状態だからこそ垣間見せる、
彼らの新たな一面を知ることの出来るなんともナイスなイベントなんです!
とくにリズ先生なんか気になりませんか? リラックスしている先生って、先生って………っ。
もうそれだけで萌えますとも!
と・こ・ろ・がっ。
この 『十六夜記』 の注目点はそれだけじゃないんです。
大注目なのは新たなキャラクターの存在!
計3人出てくるのですが、落とせそうなのは2人かな?
そしてこの二人の内の一人が、あの『遥か3』では敵方だった、平知盛と瓜二つなんですよ!
性格は全然違うようです。だから別人なのかなぁ。微妙なところです。
知盛が清廉潔白、素直従順になったような顔つき。そして性格………。
どうせなら前のままの方が良かったです。 彼のあの退廃的な雰囲気がかなりツボだったんですよ私。
その点でいうと、もう一人の新キャラの方がいいかもしれません。
ていうかこちらは、管理人のツボにクリティカルヒットしました!(笑)
ビジュアルはもちろんのこと、その性格設定もかなり惹かれます。
眼光鋭い怜悧な青年って………、黒髪長髪に眉間に皺って………っ!
彼がツボじゃなくて誰がツボだって話ですよ!
むしろ彼を落としたい。 ぜひとも落としたい。 彼の為にこのゲームを買おうかって勢いです。
でも攻略対象に入っているかは微妙なところですね。 難しそう。(涙)
ああ、だがしかし、一度ついた勢いは止められそうにありません。
その他にも、バリエーションを増したキャラたちの協力技や、新たなバロメーターの追加など、
盛りだくさんの『十六夜記』。
画像の綺麗さは折り紙つきです。 かなり綺麗。
発売は9/22ですが、予約はすでに始まってますね。
『遥か3』と連動させて楽しむも良し。 まったく新しい物語として楽しむも良し。
いまから大期待です。
『遥かなる時空の中で3』はこちら。
金色のコルダ 〜 Primavera 〜
★★★★★
コルダファン必見! 初の ”金色のコルダオンリーDVD”!
ネオロマライブDVDとはまた違った、コルダ一色のDVDでございます。
主となっているのはコルダのメインキャラ総出演の『爆笑トーク大会』。
爆笑と言うだけあって、本気で笑えます。
声優さんの素がかなり出ているのですが、コルダの収録時の裏話とか聞けておもしろかったですね。
そのほかにも六個のお題にそって話が進められていくので内容は豊富。
個人的には、冬海ちゃん役の声優さんがかなりのハマり役なのにびっくりしました。
もー、冬海ちゃんそのものって感じ。
土浦君が言うところの、吹けば飛びそうなというか、つつけば壊れそうなというか。
可憐でした。(笑)
また、 『ヴァイオリン講座』 や 『三年B組金やん先生』 といった企画も盛りだくさん。
もちろん7人の歌も、なんとライブバージョンで収録されています。
歌で大注目なのは、月森蓮役の谷山紀章氏!
なんですかあの上手さっ! あの美声っ! 反則ですよ! ってくらいすごいです。
いやー、びっくりでしたね。 かなり上手い。 一見の価値ありです。
できればネオロマライブでやるお芝居なんかも収録しておいてほしかったですねぇ。
いや、まあそれは、ライブのDVDを見ろってことなんでしょうが・・・・・・。
個人的にはもうちょっとキャラを出してほしかったかなぁ。本当に声優さんの素が楽しめるDVDです。
ヴァイオリン組、3Bキャラ好きの人には特にオススメしたいですね。
この四人がかなり出張っているので大満足間違いなしでしょう。
金色のコルダ マエストロ養成講座
★★★★★
皆さまおなじみの金色のコルダ。
その ”完全攻略&完全データ集” です!
『え〜、でも私、とっくにエキスパートガイド持ってるもん』
『ていうか、もうスチル全部集まったし。見る必要ナッシング!』
―――と、お思いの方々もいらっしゃることでしょう。
ところが!
あなどっちゃあいけません。これは単なるゲーム攻略本ではないのです!
ゲームの攻略、いわゆるコンプリートしたとされる一つの条件として、スチルの全収集が挙げられますね?
乙女ゲームにおいて、この条件は必須です。これさえ満たせば、ゲーム内の九割方のイベントを見たことになるか
らです。ところが、はたしてそれで、全てのイベントを見れたのでしょうか?
ご存知のようにこの金色のコルダには、恋愛○段階という大きなイベントの他に、こまごまとしたイベントが多数用
意されています。
プレイヤーにとって、それは嬉しいことなのですが、いかんせん一体どういう条件でそれらが発生するのか。
また、どれだけの数が用意されているのか。それらの予測がまったくつかないというのが現状でした。
かく言う私も、『あの人のイベントを、一つたりとも見逃すものかッ!』 と、意気込んでいた時期はありましたが、い
かんせんまったく予測のつかないものを、網羅するだけの技量も根性もなく………。
すっかりゲームへの熱意は冷め、こうしてドリーム小説に没頭しているわけではありますが………。(笑)
なんとこのマエストロ養成講座には、それらの情報が載っているのです!
しかもなんと、 「恋愛対象5人同時攻略」 などというものがあるそうではありませんか!
私は知りませんでしたよ、ええ。全然まったくもって。そんなものがあるなんて。七人攻略も夢じゃないらしいですね?
そうしてなんとこの本には、その情報まで載っているというのです!
私が一番惹きつけられるのは、二人以上を同時進行させた時に見れるあの嫉妬イベントについての情報です
な! ぜひ見たい、なんとしても見たい、死ぬほど見たい………。
再びコルダ熱が燃え上がる気配がいたします。(爆)
どうやらイベントのセリフ等は冒頭部分のみ掲載という状態なようですが、そのほうが見る楽しみが倍増ですよね。
ていうか、先にバラすようなことはしないで下さい。
やりこみプレイや完全データ、ディープな攻略法(笑)など、40種類の講座が収録されているこの一冊。
なぜもっと早く発売してくれなかった、ルビーパーティ!? と叫びたいのは山々ですが。
とにかくオススメです。
幕末恋華・新撰組
★★★★☆
トップページでも紹介している、『うるるんクエスト 恋遊記』と同じ3Dの作品。
本格派歴史系恋愛アドベンチャーですね。
史実に沿った事件が起こる中で、女性隊士として新撰組に所属することになった主人公。
時代の荒波に翻弄されながらも、刀を取り、懸命に戦い生き抜いていくのです。
まさしくゲーム版ドリームですな。
なにぶん新撰組ですから、どうやったって悲恋になるだろうってキャラはいますが、訪れたEDに感動することは請
け合いです。
絵柄も綺麗ですし、声優陣も豪華なメンバーが揃っているので満足できると思いますよ?(しかもフルボイス)
ただ、D3という会社の方針として、『安価で攻略も簡単なものを』という目標? 理念? の元に製作された物です
から、攻略は簡単です。
人によっては物足りなさを感じてしまうかも?
そういった点では初心者向きですかねぇ。
ですが、近藤勇や沖田宗司、土方歳三などと、時代に全てを捧げて一心に生き、けれどもその一方で、どうするこ
ともできずに湧き上がる暖かな思い。
これはかなり胸にきます。
現代に生きる私たちには予想できない、様々な人間模様が用意されているかも。
個人的にはおすすめですが、やはり攻略の難易度が低いことを踏まえて、星は四つ。
星の王女3 〜天・地・人の創世記〜
★★★★★
業界初の女性向18禁恋愛アドベンチャー第三弾!
なんと今度は全年齢対象の、健全版として帰ってきた!?
ちょっとびっくりな展開ですが、安心してください、大丈夫です。(何がさ)
たしかにこの『星の王女3』は全年齢を対象としたソフトウェアと表記されていますが、
もちろんちゃんと18禁版も用意されています。
今度の舞台は神話の世界。
絵もストーリーもグレードアップして、かなり満足度は高いです。
さすがに三度目ともなると、それまでの問題を解消してゲームとしての完成度も上がっていますね。
今度は、これまでの『星の王女1、2』のように選択肢を選んでいくだけのものではなくて、ゲーム度もランクアップ。
そして画像の綺麗さはさることながら、BGMの成長ぶりにも目を見張ります。
攻略対象のキャラは、幅広い年齢層を用意。
見た目もプリティな少年(耳とんがってますけど)から、ナイスミドルまで(かなり管理人好み)盛りだくさん!
いろんな人に楽しんでもらえるよう、企画されているようです。
普通にゲームを買うと健全版なので、
18禁版を楽しもうと思う人は、それと一緒に18禁対応ディスクを買わないといけないんですが、
二枚あわせても前回の価格とさほど変わりません。
ちょっと高くなってるかな? でも、内容を考えれば許容範囲ですね。
やはり18禁となると市場が限られてしまうようで、今回の健全版作成は美雷さんの市場開拓が目的なようです。
まあ、世間には18禁と聞いただけで思わず尻込みしてしまう方もいらっしゃるでしょうしねぇ。
管理人はまったく全然OKな人間ですが。
乙女の恥じらいなんて、とうの昔に焼却処理いたしましたとも!
ていうか、いいじゃないか、18禁だって! 子孫繁栄の重要な過程をちょっとロマンチックに表現しただけじゃないか!
自分たちだって、こういう営みの果てに生まれて来た存在さ!
………なーんて主張してみたりして。
いや、まぁ、これには色々人それぞれにおっしゃりたいことがあるでしょうね。
これは管理人の私的な意見ということで。
とにかく、これまで18禁だからと尻込みしていたあなた! この機会に試してみてはどうでしょう。
別に18禁対応ディスクを買わなくても、充分乙女ゲームとして楽しめる内容になっているので心配なし。
つまりはそういうシーンがカットされてるだけですからね。
キャラがとにかくカッコいいんです。ハマって下さい。
18禁版で楽しむ時に使う、追加ディスクはこちら。(星の王女3 〜天・地・人の創世記〜 18禁対応追加ディスク)