★ コルダファン必見! 初の ”金色のコルダオンリーDVD!” メインキャラの声優陣総出演の爆笑トーク大会をはじめ、
声優さんと一緒にヴァイオリン講座などの企画も盛りだくさん!期待以上で大満足の一品です。 『金色のコルダ 〜 Primavera 〜』 ★







 20 約束 × 約束






 一体どういった経緯でこういう事態になったのか。

 まったくさっぱりわからないものの、金澤紘人三十四歳は、目の前できゃっきゃと騒いでいる生徒たちの話を聞かないわけにはいかなかった。
 それはなぜかと問われれば、答えは教師だからの一言に尽きる。

 相談があるんです、と彼女らに言われて、しかもそれが随分と真剣な顔つきだったものだから。
 確かに仕事は嫌いだし面倒事はまっぴらだけれど、そんな生徒を追い返したら最後、教職を廃業するしかないと思う。
 結果、自身の根城である音楽準備室に招き入れることになるわけで。

 しかし、招き入れて話を促した途端、つい先ほどまでの真剣な顔は一体どこへ行ったのか。
 思わずそう考えてしまうほど、相談があると押しかけてきた三人の音楽科の女子生徒は、女の子特有のかしましさでぴーちくぱーちくと騒いでいた。
 だんだんとうんざりしてきている自分を自覚しながら、金澤は頭を抱えそうになる衝動を必死で抑える。
 それを知ってか知らずか、三人の内の一人が不満げな顔で言った。


「ねー、先生。いいじゃないですかぁ。なんでダメなんですかぁ?」


 確かそれはさっきも答えたと思うが、金澤はもう一度だけ同じ答えを返してやることにする。
 教師たるもの、忍耐が必要だ。
 それでも漏れる溜め息はご愛嬌ということで。


「だーから、さっきから言ってるだろう。俺は三人も四人も個人レッスンを引き受けるつもりはないって。もうすでに一人いるからそれで手一杯なの。お前さんたちのレッスンを見るのは無理。諦めろ」


 そう言ってやれば、一度目の時とまったく同じトーンで、えー、という三重唱があがった。
 金澤はとうとうこらえきれずに額に手を当てる。


「そんなのズルイですよ、なんでその娘だけなんですか」

「わたしたちだって先生のレッスン受けたいです」

「一度ぐらい、いいじゃないですか」


 と、やはり先ほどから変わりばえしない答えが返ってくる。
 もしかしたらこちらが聞き入れるまでずっとこのままなのだろうかと、嫌な予感が頭をよぎった。


「お前ら、授業で個人レッスンは受けてるだろうが。何もわざわざ俺の所にこなくても、その先生に頼めばいいだろ」


 声楽科のカリキュラムには個人レッスンが組み込まれている。
 各生徒に教師が一人、とまではいかないが、三、四人単位で担当の教師がついていて。
 それとは別に、授業外で他の教師に指導を仰ぐことも決して珍しいことではないが、とりあえず金澤は苦肉の策でそう言ってみた。
 しかし案の定、そんなことで丸め込まれる彼女たちではない。


「他の先生のレッスンを受けてみるのもいい練習になるって言うじゃないですか」

「授業だとそんな機会ないもんね」


 顔を見合わせてしきりに頷く。
 非常に面倒なことだが、彼女たちの言うことは正論だった。
 ゆえに、無下にあしらうこともできない。


「あのなぁ、確かにそれはそうだが、無闇に色んな人間に師事すればいいってもんじゃないんだぞ? そんなことしても混乱してわからなくなるのがオチだ。お前さんたちぐらいの時期はだな、一人の師匠についてじっくりと…………」


 金澤は言い含めるように言ったのだが、それが聞き入れられるぐらいなら初めからこんなに苦労することはないわけで。
 彼女たちの勢いは衰えることを知らず、むしろ増しているようにさえ思えた。
 ぴーちくぱーちく、かしましい三重唱は続く。
 金澤はもうそれに、あーとかうーとか言いながら天井を仰ぐばかりだ。

 以前ならば、この手の話は少々強引にでも打ち切って、そのままその場を収めてしまうこともできたのに。
 今の金澤にそれができないのは、この言葉のせいだ。


「どうして普通科のその娘がよくて、わたしたちはダメなんですか」と。


 この場合、コンクール出場者だからという理由は通用しない。
 それでは贔屓だなんだと、非難ごうごうになるだけだ。
 こちらの生徒は良くてこちらはダメだなどと、仮にも教師である自分が言うわけにはいかない。


「先生、今日だけでいいんです」

「何もずっと見てくれって言うわけじゃないですから」

「ねぇ、いいでしょ、センセー」


 尚もそう食い下がられて。
 金澤はことさら深いため息を一つ落とし、まったくもって不本意だというオーラを発しつつも、後ろ頭をガリ、とかき乱した。
 そして言う。


「…………今日はあいにく先約があってな。他の日じゃ無理か」


 今日は金曜日。
 週に二度の約束で受け持った、たった一人の生徒が来る予定。

 ここ二日ほど話はおろか、姿も見てはいないが、今まで一度だって休んだことは無いのだからきっと今日も来るだろう。
 そのために自分だって、最近ではすっかり習慣になってしまったレッスンの準備を、今日も変わらずしてきたのだから。

 しかし―――。


「私たち、来週から公開実技試験の準備に入るんですよ。だから、その前に金澤先生のレッスンを受けたくて」

「どうしても今日じゃなきゃ。ねー」


 了解の意を覗かせる金澤の言葉に、嬉しそうな表情を見せながら言う彼女たち。
 その言葉に、金澤は再び溜め息をついて。

 この際、仕方が無いだろう。


「わかった………」


 苦々しい渋面で、それでもそう言って頷いてやれば、彼女たちは一気に色めき立って。
 今度は喜色に彩られた喧騒が準備室を満たした。
 その事に金澤はまたもや嘆息する。

 との約束を破ることに良心の呵責を憶えないでもなかったが、仕方が無いんだと心の中で呟いて。
 その中にある僅かな安堵感には、気づかないふりをした。
 とりあえず金澤は、彼女にどうやって告げるのが一番角が立たないか、などと考えだしたのだけれど。


「早く行きましょう、先生! もう準備室はとってあるんです」


 一人がそう言い、他の二人が急かすものだから、金澤はとりあえず机の上にあった教本をぱらぱらとめくり、適当に見繕って手にとった。
 そして仕方なく、億劫そうに緩慢な動作で腰をあげる。

 何の因果でこんなことになったのやらと、未練がましく溜め息をついて。
 しかしその金澤の動きは、先に行って部屋の扉を開けた生徒の向こう側にいる姿を見つけた途端に動きを止めた。


「あら」


 声を発したのは扉を開けた生徒。
 準備室の入り口の前で佇んでいる彼女は、突然開かれたであろう扉にも身動き一つしなかった。
 ただその場に立ち尽くしている。


さん………だっけ? 先生の先約って、あなたのことだったんだ」


 扉を開けた生徒がそう言うのを聞いて、金澤はちらりと視線を時計にやった。
 見れば、いつもならとっくに彼女が来ているはずの時間。
 金澤はのもとへと歩み寄ると、戸口にいたその生徒に中で待っているように言い、そうして自分は外に出て、何も言わないと対峙した。


「あー………、その、なんだ………いきなりで悪いんだがな、。ちょっと用が出来ちまって、悪いが今日のレッスンは………」


 どう切り出そうか悩んだあげく、言い難そうに後ろ頭を掻きながら言葉を選び出した金澤。
 しかしそれは、なんとなく気まずくて正視できずにいたの顔をちらりと見下ろした瞬間に、喉の奥へと飲み込まれた。

 僅かに目を見開く。

 自分に向けられていたのは満面の笑みで。
 なんともさわやかに、彼女は微笑みを浮かべてこちらを見上げ。


「実は私も、今日はどうしてもはずせない用事があって。だからお休みのお断りをいれようと思ってた所だったんです」


 丁度良かったと言うに、金澤は少なからず驚いていたのだけれど。
 それでも、丁度いいと言うのは確かにそのとおりなので。


「あー、そうか。なら次は来週の火曜、だな」

「はい。それじゃ、私はこれで」

「ああ。気をつけて帰れよ」


 なんともナチュラルに、一定のリズムで交わされた二日ぶりの会話は、一分もしないうちに幕を閉じた。
 ぺこりと一つお辞儀をして去っていくの後ろ姿を、何となく見送って。
 自分が思っていたよりも随分と軽く終わってしまった話は、安心しつつもどこか肩透かしを食らったような気分だ。

 金澤は、ぽり、と後ろ頭を掻いて。
 しばらく首を傾げたのだけれど、準備室の中からこちらの様子を窺っていた三人の生徒たちに、もう終わったんですか? と問われたので。
 振り向いた金澤は一言、ああ、と答えるしかなった。








           *








 人通りの多い校門を、心持ち速い足取りで通り過ぎていく。

 手には鞄。
 その中には教科書、ノート、筆箱―――楽譜。

 結局今日は、一度も開かれることの無かったそれ。



 ―――わかった、と。



 どうしても今日じゃなければダメだという彼女たちに答えた先生の、その言葉を聞いた瞬間。
 身体が、動かなくなった。

 昼休みに災難なことがあって。
 思いがけず、王崎先輩に相談に乗ってもらって。
 まだ不安はあったけれど、それでも勇気を出して向かった準備室。

 そこにいたのは先生だけではなくて。


 ―――大丈夫だよ、と。


 王崎先輩のその言葉に後押しされて、準備室の扉をノックしようとしていた手は、動きを止めた。
 先客たちの発する言葉は不満そうなのに、その声はどこか楽しげに聞こえるのは気のせいだろうか。
 答える先生の声は困り果てているようで。
 なんとかこの場を逃げ切れないかと、必死で考えているのが聞いているだけでわかったのだけれど。

 それでも最後に告げられたのは、了承を示す言葉。

 喜びに浮かれる彼女たちの声をどこか遠くで聞いているような感覚。
 先客の一人がこちらへ近づいているのは知っていたけれど。
 目の前の扉を開かれてもなお、身体が動くことは無くて。


 あら、と小さく呟かれた声に、憶えがあって僅かに視線を上げた。
 そこには、まだ記憶に新しい顔。

 白い制服、赤いタイ。

 その手には、昼休みの時のようなバケツは握られておらず。
 続けて話し掛けられた言葉には、昼間の態度からは想像することもできない、僅かばかりの嘲りの色が見て取れた。


 その瞬間に、理解する。


 どうして昼休みのあの時間に、普通科の校舎裏なんかで音楽科の生徒である彼女ととぶつかったのか。
 どうして自分のレッスンの日である今日に限って、彼女たちがここにいるのか。


 何のことは無い。
 単なる延長線なのだ。
 あの、靴箱に入れられていた熱烈な手紙と同じ。

 それをどこか他人事のように感じながらも、漂う視線はどこを見ることもせず。
 けれどふと気づけば、目の前に先生の姿があって。

 言いにくそうな表情、バツの悪そうな仕草。

 笑みは自然に浮かんできた。
 動いていなかった身体の時計が、唐突に動き出すように。

 出てくる言葉もするすると舌の上をすべり、何の淀みもなく吐き出される。
 本当は、用事なんか何も無いのに。
 自分はこんなにも上手く嘘がつけたのかと、どこか他人事のように感心して。

 お辞儀をして背を向ける瞬間、先生越しに彼女たちの勝ち誇ったような視線を感じた。

 別に、どうでもいい。

 そのままなるべく自然に歩き出す。
 そして、廊下の角を曲がってから歩くスピードを上げた。





 胸の奥が、痛い。




 は歩きながら、知らずに胸元を握り締める。
 駅のある方向から逸れる帰り道は、生徒の数もまばらになって。
 だれも見咎める者はいない。




 どうせなら、忘れていてくれたらよかったのに。




 はぼんやりとそう思う。




 今日が金曜日だなんて、約束の日だなんて、忘れていてくれればよかったのに。

 けれど先生は、確かにあの時言ったのだ。



 ―――今日はあいにく先約があってな。他の日じゃ無理か。



 先生は憶えていて。


 確かに、憶えていて。





 ズクリと疼くような胸の痛みは、行く先を失ってわだかまる。



 嫌い。

 キライ。

 自分が嫌い。




 頭の中をかき回すのは、得体の知れない痛みとそんな言葉。


 先生は学校の先生だから、受け持つ生徒は自分だけじゃない。
 面倒を見なくちゃいけない生徒は、きっと他にもいっぱいいて。
 自分はたまたま、コンクールの参加者だから。

 そんなのはわかりきっていたことなのに、こんな気持ちになっている自分がキライ。



 なんて我が侭な、自分勝手な思いだろう。



 たかだか、他の仕事が入った為にいつものレッスンが受けられなくなっただけで。
 そんなのは、当たり前のことなのに。




 その治まらない痛みと激しい自己嫌悪は。

 が家に帰って布団に潜り、朝日が昇って夜が明けても尚。

 身体の内から消え去ることは無く。



 ただ鉛のように沈殿して、身体の奥底に横たわり続けた―――。





2005/08/28 up

気まずい相手に向かい合うのは勇気のいること。
とても難しいこと。


――― 勝手にうんちく はちがつにじゅうはちにち ―――

  ★ 評価は五段階 ★

New!金色のコルダ 〜 Primavera 〜  ★★★★★
   コルダファン必見! 初の ”金色のコルダオンリーDVD”!
   ネオロマライブDVDとはまた違った、コルダ一色のDVDでございます。
   主となっているのはコルダのメインキャラ総出演の『爆笑トーク大会』。
   爆笑と言うだけあって、本気で笑えます。
   声優さんの素がかなり出ているのですが、コルダの収録時の裏話とか聞けておもしろかったですね。
   そのほかにも六個のお題にそって話が進められていくので内容は豊富。
   個人的には、冬海ちゃん役の声優さんがかなりのハマり役なのにびっくりしました。
   もー、冬海ちゃんそのものって感じ。
   土浦君が言うところの、吹けば飛びそうなというか、つつけば壊れそうなというか。
   可憐でした。(笑)
   また、 『ヴァイオリン講座』 や 『三年B組金やん先生』 といった企画も盛りだくさん。
   もちろん7人の歌も、なんとライブバージョンで収録されています。
   歌で大注目なのは、月森蓮役の谷山紀章氏!
   なんですかあの上手さっ! あの美声っ! 反則ですよ! ってくらいすごいです。
   いやー、びっくりでしたね。 かなり上手い。 一見の価値ありです。
   できればネオロマライブでやるお芝居なんかも収録しておいてほしかったですねぇ。
   いや、まあそれは、ライブのDVDを見ろってことなんでしょうが・・・・・・。
   個人的にはもうちょっとキャラを出してほしかったかなぁ。本当に声優さんの素が楽しめるDVDです。
   ヴァイオリン組、3Bキャラ好きの人には特にオススメしたいですね。
   この四人がかなり出張っているので大満足間違いなしでしょう。


金色のコルダ マエストロ養成講座  ★★★★★
   皆さまおなじみの金色のコルダ。
   その ”完全攻略&完全データ集” です!
   『え〜、でも私、とっくにエキスパートガイド持ってるもん』
   『ていうか、もうスチル全部集まったし。見る必要ナッシング!』
   ―――と、お思いの方々もいらっしゃることでしょう。
   ところが!
   あなどっちゃあいけません。これは単なるゲーム攻略本ではないのです!
   ゲームの攻略、いわゆるコンプリートしたとされる一つの条件として、スチルの全収集が挙げられますね?
   乙女ゲームにおいて、この条件は必須です。これさえ満たせば、ゲーム内の九割方のイベントを見たことになるか
   らです。ところが、はたしてそれで、全てのイベントを見れたのでしょうか?
   ご存知のようにこの金色のコルダには、恋愛○段階という大きなイベントの他に、こまごまとしたイベントが多数用
   意されています。
   プレイヤーにとって、それは嬉しいことなのですが、いかんせん一体どういう条件でそれらが発生するのか。
   また、どれだけの数が用意されているのか。それらの予測がまったくつかないというのが現状でした。
   かく言う私も、『あの人のイベントを、一つたりとも見逃すものかッ!』 と、意気込んでいた時期はありましたが、い
   かんせんまったく予測のつかないものを、網羅するだけの技量も根性もなく………。
   すっかりゲームへの熱意は冷め、こうしてドリーム小説に没頭しているわけではありますが………。(笑)
   なんとこのマエストロ養成講座には、それらの情報が載っているのです!
   しかもなんと、 「恋愛対象5人同時攻略」 などというものがあるそうではありませんか!
   私は知りませんでしたよ、ええ。全然まったくもって。そんなものがあるなんて。七人攻略も夢じゃないらしいですね?
   そうしてなんとこの本には、その情報まで載っているというのです!
   私が一番惹きつけられるのは、二人以上を同時進行させた時に見れるあの嫉妬イベントについての情報です
   な! ぜひ見たい、なんとしても見たい、死ぬほど見たい………。
   再びコルダ熱が燃え上がる気配がいたします。(爆)
   どうやらイベントのセリフ等は冒頭部分のみ掲載という状態なようですが、そのほうが見る楽しみが倍増ですよね。
   ていうか、先にバラすようなことはしないで下さい。
   やりこみプレイや完全データ、ディープな攻略法(笑)など、40種類の講座が収録されているこの一冊。
   なぜもっと早く発売してくれなかった、ルビーパーティ!? と叫びたいのは山々ですが。
   とにかくオススメです。


幕末恋華・新撰組  ★★★★☆
   トップページでも紹介している、『うるるんクエスト 恋遊記』と同じ3Dの作品。
   本格派歴史系恋愛アドベンチャーですね。
   史実に沿った事件が起こる中で、女性隊士として新撰組に所属することになった主人公。
   時代の荒波に翻弄されながらも、刀を取り、懸命に戦い生き抜いていくのです。
   まさしくゲーム版ドリームですな。
   なにぶん新撰組ですから、どうやったって悲恋になるだろうってキャラはいますが、訪れたEDに感動することは請
   け合いです。
   絵柄も綺麗ですし、声優陣も豪華なメンバーが揃っているので満足できると思いますよ?(しかもフルボイス)
   ただ、D3という会社の方針として、『安価で攻略も簡単なものを』という目標? 理念? の元に製作された物です
   から、攻略は簡単です。
   人によっては物足りなさを感じてしまうかも?
   そういった点では初心者向きですかねぇ。
   ですが、近藤勇や沖田宗司、土方歳三などと、時代に全てを捧げて一心に生き、けれどもその一方で、どうするこ
   ともできずに湧き上がる暖かな思い。
   これはかなり胸にきます。
   現代に生きる私たちには予想できない、様々な人間模様が用意されているかも。
   個人的にはおすすめですが、やはり攻略の難易度が低いことを踏まえて、星は四つ。


星の王女3 〜天・地・人の創世記〜  ★★★★★
   業界初の女性向18禁恋愛アドベンチャー第三弾!
   なんと今度は全年齢対象の、健全版として帰ってきた!?
   ちょっとびっくりな展開ですが、安心してください、大丈夫です。(何がさ)
   たしかにこの『星の王女3』は全年齢を対象としたソフトウェアと表記されていますが、
   もちろんちゃんと18禁版も用意されています。
   今度の舞台は神話の世界。
   絵もストーリーもグレードアップして、かなり満足度は高いです。
   さすがに三度目ともなると、それまでの問題を解消してゲームとしての完成度も上がっていますね。
   今度は、これまでの『星の王女1、2』のように選択肢を選んでいくだけのものではなくて、ゲーム度もランクアップ。
   そして画像の綺麗さはさることながら、BGMの成長ぶりにも目を見張ります。
   攻略対象のキャラは、幅広い年齢層を用意。
   見た目もプリティな少年(耳とんがってますけど)から、ナイスミドルまで(かなり管理人好み)盛りだくさん!
   いろんな人に楽しんでもらえるよう、企画されているようです。
   普通にゲームを買うと健全版なので、
   18禁版を楽しもうと思う人は、それと一緒に18禁対応ディスクを買わないといけないんですが、
     二枚あわせても前回の価格とさほど変わりません。
   ちょっと高くなってるかな? でも、内容を考えれば許容範囲ですね。
   やはり18禁となると市場が限られてしまうようで、今回の健全版作成は美雷さんの市場開拓が目的なようです。
   まあ、世間には18禁と聞いただけで思わず尻込みしてしまう方もいらっしゃるでしょうしねぇ。
   管理人はまったく全然OKな人間ですが。
   乙女の恥じらいなんて、とうの昔に焼却処理いたしましたとも!
   ていうか、いいじゃないか、18禁だって! 子孫繁栄の重要な過程をちょっとロマンチックに表現しただけじゃないか!
   自分たちだって、こういう営みの果てに生まれて来た存在さ!
   ………なーんて主張してみたりして。
   いや、まぁ、これには色々人それぞれにおっしゃりたいことがあるでしょうね。
   これは管理人の私的な意見ということで。
   とにかく、これまで18禁だからと尻込みしていたあなた! この機会に試してみてはどうでしょう。
   別に18禁対応ディスクを買わなくても、充分乙女ゲームとして楽しめる内容になっているので心配なし。
   つまりはそういうシーンがカットされてるだけですからね。
   キャラがとにかくカッコいいんです。ハマって下さい。
   18禁版で楽しむ時に使う、追加ディスクはこちら。(星の王女3 〜天・地・人の創世記〜 18禁対応追加ディスク)


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